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Dru Hillのように、人生や愛を歌うバンドが出てくるのはいいことだ。Dru Hillは、''90年代中頃のスムーズ・ジャズ/R&Bといわれるタイプの音楽に属する。本物のヒップホップやラップの露骨な物言いがだんだん敬遠され、ポップ・チャートにも、こういうバンドが出てくるようになっている。

Dru Hillとは、ボルチモアのDruid Hill Parkから取った名前で、「ボルチモアの名を地図に載せたい」との意気込みが感じられる。地図といっても、もちろんよくある道路地図でないことは言うまでもないが。

高校で出会った4人のメンバーによって結成され、ボルチモア港にあるクラブFudgery(たわごと)で、文字どおり“たわごと”を歌っているうちに、地元でちょっと知られたバンドになる。そして4人とも、いかにもストリート系のヒップホップ・グループが好むニックネームを使うようになる。JazzことLarry Anthony Jr.は第2テナーで、ご想像どおりのジャズ好き。WoodyことJames Greenはメロディ担当だ。NokioことTamir Ruffinはプロデュース担当で、Nokioは“Nasty On Key In Octave”の頭文字。そしてもう1人は、SisqoことMark Andrews。Dru Hillはメロディを重視した4人のハーモニーが抜群で、熱狂的なファンがついている。全員まだ10代だから、今後も大きな可能性を秘めている。

彼等が得意とするのはソウル全盛時代のR&B。今では誰もが''70年代を誉めすぎる傾向があるが、R&Bこそ当時のキングだった。ボルチモアではすでにDru Hillを記念する日ができているくらいで、今後一体どんな業績を残すか楽しみだ。まだまだ多くのレコードを出してくれるのは間違いない。それにしても、どうして本名が気に入らなかったんだろう?