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Jackson家の兄弟達が人気を欲しいままにしていた頃には、末っ子のJanetがファミリー随一の大物ミュージシャンになろうとは、想像もつかなかったことだろう。キャリアを軌道に乗せるのに数年を要したJanetだが、今では兄Michaelさえもが人気の落ち込みを挽回するために妹に頼らざるを得ないほどになっている。(不振だったアルバム『HIStory』からの最大のヒットとなったのは、兄妹の''95年のデュエット曲“Scream”だった)

 10代のころのJanet Jacksonの活動はあまりぱっとせず、2枚出したアルバムもほとんど売れなかった。ミュージシャンJames DeBargeとの結婚生活が、わずか7ヶ月で破綻したのもこのころだ。
 運気が好転したのは、元TimeのメンバーのJimmy JamとTerry Lewisと組み始めた''85年のことだ。この新進プロデューサーコンビは、 Jacksonの月並みなヴォーカルをものともしない、シャープで軽快なファンクや、ラジオ受けするバラードなど一連の作品を世に送り出した。 その結果『Control』は''86年にチャートのトップを獲得し、アルバムからは5曲がトップ10入りを果たした。
 この偉業を上回るさらなる大成功となったのが次のアルバム、''89年の『Rhythm Nation 1814』である。同じくJamとLewisのプロデュースによるこの作品で彼女は、歌唱力がアップしたこと、そして共同で何曲かを作っていることで、高い評価を獲得した。このアルバムからは自作の詩のロック曲“Black Cat”をはじめ4曲がチャート1位となり、合計7曲がトップ10入りを果たし、アルバム自体も2年間にわたってチャートインするなど、彼女にとっては『Thriller』並みの大ヒットとなった。

 Virginと5000万ドルの契約を交わし、''93年に発表した『Janet』ではセクシーさを前面に押し出した。いつものJam/Lewisサウンドの合間にエロチックなセリフが織りまぜられている。新たに鍛えた肢体をMTVで披露したり、Rolling Stone誌の表紙にトップレスで登場する一方、“That''s The Way Love Goes”で初のグラミー賞(最優秀R&Bソング)を受賞。
 しかし多くのミュージシャンの例にもれず、Jacksonもまた最終的には映画俳優としてのキャリアを狙っているようだ。 もっとも''93年に出演した『Poetic Justice』では酷評されたのだが。いずれにせよ、''96年にはVirginと新たに8000万ドルで契約したのだから、まだしばらくの間は音楽活動で忙しいはずである。

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