Kid Rock

ヒップ・ホップ、ファンク、ロック、メタル、ジャズ、ブルース…好きな音楽を自在に操り、ジョニー・キャッシュとレーナード・スキナードを愛してやまない、「マイ・ネーム・イズ・キッド・ロック」で御馴染みのミシガン出身のアーティスト。

'98年に発売したアルバム『デヴィル・ウィズアウト・ア・コーズ』でいきなりメガトン級の大ブレイクを果たし、セールスはこのアルバムだけで1000万枚を突破、一躍時代の寵児となる。

それまでの作品の最高セールスは1万7千枚だったというキッド・ロックが、苦節10年、4作目のアルバム『デヴィル・ウィズアウト・ア・コーズ』で1000万枚突破という奇跡を成し遂げた起爆剤となったのは、今アルバムからの3rdシングル 「バウィットダバ」 のビデオがMTVで大量OAされたこと。13週間もの長期にわたりMTVのリクエスト番組で回り続け、瞬く間にキッド・ロックの名は全米中を駆け巡り、トゥイステッド・ブラウン・トラッカー・バンドをバックに従え、リンプ・ビズキット、ステインドとともに全米をツアー。1999年8月にはウッド・ストックにも出演。1999 MTV MUSIC AWORDSでも「バウィットダバ」が2部門にノミネートされ受賞式ではパフォーマンスを披露（しかもエアロスミス、ランDMCとの競演）。

さらに“1999Billboard Music Video Awards”にも「バウィットダバ」がハードロック、モダンロック、ポップの3部門のベスト・ニュー・アーティスト・クリップにノミネートされた。2000年2月に行われた第42回グラミー賞でも「ベスト・ニュー・アーティスト」 賞と 「ベスト・ハード・ロック・パフォーマンス」 賞の2部門にノミネート。『デヴィル・ウィズアウト・ア・コーズ』 のアルバム・セールスは全米だけで1000万枚を突破した。

2007年10月、ビルボード誌トップ200アルバム・チャートで初登場1位を飾ってから40週間、キッド・ロックの 『ロックンロール・ジーザス』 は、2008年7月のチャートで5位に上昇、再びトップ5に返り咲いた。13週連続で売上を伸ばし続けているこのアルバムは、今日までで全世界200万枚近くの売上を記録している。

『ロックン・ロール・ジーザス』 はキッド・ロックにとって5作目のプラチナ・スタジオ・アルバムであるが、彼の勢いは留まることを知らない。同作品のからのアメリカでのサード･シングル 「オール･サマー･ロング」 は、レーナード･スキナードの 「スイート･ホーム・アラバマ」 のメロディーと、ウォーレン・ジボンの 「ロンドンの狼男」 のピアノリフをマッシュ･アップし、キッド･ロック、オリジナルの詞をのせた曲で、このアイディアはアメリカはもとよりヨーロッパでも大ウケ、大ヒット･ナンバーとなった。ヨーロッパ6カ国で1位を獲得（イギリス、ドイツ、オランダ、オーストリア、スイス、アイルランド）した。

2010年にアルバム『Born Free』を発表。