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どんな時代にもB級スターというものが存在している。Herman's HermitsからBilly Idolに至るまで、彼らは時代の文化のエッセンスをどんどん水で薄めて、しゃれた曲を2、3曲残して、あとは何もなくなるまで使い果たし、ショービジネスの側面ばかり強調する存在だ。

しかし、実際の話、気むずかしい麻薬中毒患者のようなアーティストとつきあうよりは、手綱を緩めることなく必死にがんばろうという意気込みのある若いミュージシャン達とつきあう方が気楽なのは、誰にでもわかっていることだ。

サンフランシスコ出身のThird Eye Blindには、その辺りのことは尋ねてはならない。彼ら自身は、Rolling StonesからWhoを経てClashへと至る、ロックの世界の伝統的な流れの中に自分達は存在していると自負している。しかし、彼らのアルバムが今のラジオで大受けのバンドと、音的にはあまり区別がつかないということは、考えていないらしい。TonicやMatchbox 20といったバンドの名前が、頭に浮かぶこともないのだろう。

かつてカナダの偉大なるバンドTriumphは、自らは“質の高い”ロックを作っていると考え、大勢のファンもそんな彼らに憧れこそすれ、本当は違うのではないか、と考えはしなかった。しかし、Triumphは今、どこにどうしているのだろう?

彼らならきっと、このバンドを気に入るに違いないのに。
それはともかく、Third Eye Blindは自分達のアルバムカヴァーを自らの手でデザイン。シンガーのStephan Jenkinsと他のメンバーが共同でプロデュースにあたったアルバムは、“Semi-Charmed Life”や“Losing A Whole Year”といった曲がヒットしたこともあって、200万枚を超える売り上げを記録した。『Saturday Night Live』にも出演し、MTVではヘヴィローテーションとなっている。

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