ニュース・最新情報

プロフィール・バイオグラフィ・リンク

一般的な音楽シーンに“新しい”ソウルを持ち込んで成功を収めた最初のグループの1つ、Tony Toni Toneは、''60年代のクラシックなソウルグループのサウンドを基盤にして作り上げた、新鮮なR&Bサウンドのチャンピオンだ。彼らは一見ばらばらに見えるヒップホップやロック、ファンク、ジャズ、ゴスペルといった音楽を自らのサウンドの中に取り入れた。そして、様々な要素の持つ魅力によって消費者の心を惹きつけ、様々な人々にブラックミュージックを伝えたのだ。

グループの人のメンバーは全員カリフォルニア州オークランドの出身で、親戚関係にあった。Raphael Saadiq(旧姓Wiggins)はリードヴォーカルをとり、ベースをプレイする。兄弟のD''Wayne Wigginsはギターとヴォーカル担当。従兄弟のTimothy Christian Rileyはドラムとキーボードの担当だ。

''90年にリリースされた2ndアルバム『Revival』は、チャートの1位を獲得する曲が4曲もあり、200万枚を売り上げて、彼らはチャートを支配することとなった。しかし、成功に安住することない彼らは、次々と変化し、サウンドの核となる部分は巧みに残しながら、どんどん新しいサウンドに挑戦して、Toneheadsと呼ばれるファンの心を掴み続けていった。

しかし、グラミー賞にノミネートされ、音楽的にも高い評価を受けるようになった''93年、彼らに解散の噂が広まる。ソングライターとして、プロデューサーとして、引っ張りだこになったことが原因だった。彼らは既に、D''AngeloやA Tribe Called Quest、Roots、En Vogue、Tevin Campbellなどのアーティスト達と一緒に仕事をしてきていた。「減らすことによって膨らませる」というプロデュースの鉄則を採用して、素晴らしい結果を生み出し、ブラックミュージックが再び商業的な部分でも脚光を浴びるよう、力を尽くしたのだ。

2年から3年おきにTony Toni Toneは素晴らしい作品を作り続けていた。そして、その間にも業界の流れを動かし、ショックを与える存在として手を広げていった。今や彼らは自らのプロダクション会社とレコーディングスタジオを持ち、新しいファンも古いファンも惹きつけ続ける生き生きとした音楽を生み出している。