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20世紀でもっとも個性的なピアニスト。1932年9月25日、カナダのトロント生まれ。

幼少より楽才を発揮し、10歳よりトロント音楽院でオルガン、ピアノ、理論を学ぶ。14歳でピアノ部門の修了認定(アソシエイト)を最優等で取得し、ピアニストとして国内デビュー。

1955年、米国デビュー公演の直後に米CBS(現ソニー・クラシカル)と専属録音契約を結ぶ。同年録音、翌年発売されたバッハの『ゴールドベルク変奏曲』で、それまでのバッハ演奏を一新させた。20代は、北米全土ばかりか、モスクワ、ベルリン、ウィーン、ザルツブルク、ロンドン等にも演奏旅行に赴き、カラヤン、バーンスタイン、セル、クリップスなど錚々たる指揮者たちとも共演して名声を築く。しかし彼はステージよりも録音・放送スタジオを好んだ。

1964年4月のリサイタルを最後に演奏会活動を引退、以後は録音と放送番組の仕事と執筆に専念する(電子メディアの優位を説く彼の信念と実践は、のちに「コンサート・ドロプアウト」の名で議論を呼ぶ)。バッハ、ベートーヴェン、モーツァルト等を取り上げ、「引退」以降も録音・発売を続けた幾多のアルバムは、その一作一作が新鮮な驚きに満ちており、世界中にファンを増やしていった。

1982年10月4日、50歳の誕生日の9日後、脳卒中のため急逝。前年に再録音した『ゴールドベルク変奏曲』が遺作となった。死後三十年を経ても、グールドの人気は衰えない。本人の著作や伝記・研究所も多く読まれ、クラシック音楽のジャンルを超えて、今なおファンは増え続けている。

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