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ビアンカ・キャサディ
シエラ・キャサディ

ハワイ出身の彼女たちは、とある事情から別々の土地で人生を歩む。ビアンカは9歳から詩を書き始め、とにかく書き続け、気づくとアカペラで歌い始めていた。街角やもぐりの酒場で。一方、シエラはゴスペルや黒人霊歌との出会いから歌を始める。歌手としての教育を受けてゆく中でオペラからだけでは得られない何かへの欲求がくすぶっていた。

いちかばちか、ふとしたはずみでパリの空港からビアンカが電話をかけて言う「少しの間泊めてもらってもいい?」。フランスに移り住んでいたシエラは「どうして?」と理由を問う。2003年に運命のめぐりあわせで再び一緒になったビアンカとシエラ。もう離ればなれになることはないのであろう。その後8ヶ月にわたってパリの靴箱の中に隠匿、雨の音を聞きながら『La Maison de Mon Reve』が作られココロージーが生まれたのだった。それがココとロージーのはじまり。

2004年の初めに『La Maison de Mon Reve』を世に発表した後に、ブライト・アイズ、TV・オン・ザ・レディオ、アントニー・アンド・ザ・ジョンソンズ、デヴェンドラ・バンハート、ブロンド・レッドヘッドなどと共演を果たす。2005年『Noah's Ark』、2007年『The Adventures of Ghosthorse and Stillborn』とリリースを重ねるなか、NYのプラダのショーで曲が全面的に使用されるなど、ファッション界からの注目度も非常に高くなる。もちろん音楽界においては世界中に姉妹のハーモニーが響き渡ることとなった。

2008年は作曲を中心に活動し、さまざまな場所でレコーディングを行なう。自主製作盤として2009年に「Coconuts, Plenty of Junk Food」EPをリリース。それに引き続く形で3年ぶりのアルバム『Grey Oceans』が2010年リリース。