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Last Winter / ラスト・ウィンターは2002年、Cameron Mizell / キャメロン・ミゼル、Josh Calapa / ジョッシュ・キャラパ、Chris Pock / クリス・ポックを中心にフロリダ州オーランドで「エモとモダン・ロックの融合を目指す」ことをテーマに結成された。結成当初はボーカル、キーボードなども含む7人編成だったが、2003年、ギターにBrian Effron / ブライアン・エフロンが加入、ベースを担当していたキャメロンがメインボーカリストに転向し、5人編成となる。音楽性も現在につながる方向性に焦点が絞られ、2003年末にファーストEP”Last Winter”をレコーディング、地元オーランドでライブ活動を再開し大きな注目を集めるようになった。

全米ツアー、フェスへの出演、Switchfoot、Further Seems Forever、P.O.D.、Everclearなどとのツアー参加などにより、着実にバンドの知名度を全米レベルに上げていった彼らは2005年、デビューアルバム”Transmission : Skyline”の制作に入った。このアルバムは完全にバンドによりプロデュースされ、マスタリングはFall Out Boy、The Promise Ringらを手がけたAlan Douchesが担当。アレンジ、演奏力などセルフプロデュースによるデビュー作とは思えないほどのクオリティに達しており、また卓越したメロディセンスとキャメロンのボーカルの存在感は、単なるエモ/メロディアスパンクの枠にとどまり切らない可能性を秘めていることを十二分に感じさせた。また、このアルバムに収録された楽曲がMTVの人気テレビシリーズ、”My Super Sweet Sixteen”、”Laguna Beach : The Real Orange County”でオンエアされ、さらに多くのファンを獲得することに成功した。

“Transmission : Skyline”の高い評価は広く海外にも知られるところとなり、2007年2月、ラスト・ウィンターはメタルコア、ポストハードコアといったジャンルのバンドを中心にリリースしているドイツのLifeforce Recordsと契約を結んだ。満を持しての世界デビューとなったセカンドアルバムの今作”Under the Silver of Machines”は、新曲(M1~4)に、壮大なバラード曲のM9など”Transmission : Skyline”からの楽曲8曲を新たにレコーディングし直して収録。このアルバムからベーシストにMark Bowermaster / マーク・バウマスターが加わり、ファーストと同様、オーランドのChango Studioでキャメロンのプロデュースのもと制作されたが、サウンドプロダクションのスケール感は遥かに前作を凌ぎ、2年間でのバンドの成長を如実に物語る作品となっている。ゲストボーカルとしてオーランドのバンド、Hand to Hand、The Murphy Project、Noon Blueが参加していることも、ローカルコミュニティのネットワークに根ざした、彼らのインディペンデントな姿勢を表すものとして興味深いところである。マスタリングは前作に引き続きAlan Douchesが手がけている。

ギターのブライアンはラスト・ウィンターの音楽性について次のように語っている。「僕たちのルーツはメタル/ハードコアなんだけど、同時に80年代のグラムロック、90年代のオルタナティブにも大きな影響を受けているんだ。サウンド面では今日のオルタナティブロックやパワーポップが持っているエモーショナルなサウンドとリンクしていると思うけど、僕らのソングライティングは、よりトラディショナルなロックのフィーリングを持ったものにしたいと思っているよ。」モダンでエモーショナルなサウンドとキャッチーで普遍的なソングライティング。この姿勢にこそ、ラスト・ウィンターの音楽が秘める無限の可能性を感じるのである。

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