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パワー全開のロックにブルー・アイド・ソウル、ヴィンテージR&B、そして成長途中のメロディックなポップ・ラジオ・アンセムをたっぷりと混ぜ込んで、パラシュートがやって来た。マーキュリー/アイランド・デフ・ジャム・ミュージック・グループからリリースされるバンドのデビュー作は、リード・シンガー/ソングライター/ギタリストでピアニストでもあるウィル・アンダーソンのヴァン・モリスンのようなスキャットがフィーチュアされた、ファースト・シングルであるバラード調のトーチ・ソング「シー・イズ・ラヴ」から、ネイト・マクファーランドの繰り出すジ・エッジ・スタイルの骨太なギターが轟く「バック・アゲイン」、「アンダー・コントロール」、「ゴースト」、「ワーズ・ミート・ハートビーツ」、そして「オール・ザット・アイ・アム」まで、どれも各メンバーの共有する歴史から生まれたものだ。

スティーヴィー・ワンダー、エルトン・ジョンやポール・サイモンといったオールドスクールのビッグネームから、U2、コールドプレイ、ウィーザー、ベン・フォールズ・ファイヴ、マルーン5、ジョン・メイヤー、ジェイ-Z、カニエ・ウェスト、ザ・フレイ、アーケイド・ファイアといった中堅から若手まで、幅広く多様な影響を携え、当時はまだスパーキーズ・フロウと名乗っていたグループは地元で熱狂的なファンを集めるようになる。

バンドの楽曲をCM使用にライセンスすることの動機に疑問を抱く人々に対して、ウィルは「単純に新しいパラダイムってことだよ」と主張。「誰だって自分の音楽を広く世の中の人たちに聴いてもらう為に、精一杯やれることをやってるだろ。僕らはこれをチャンスだと思ったんだ。僕らだって、自分たちの曲を誰にでも気安く渡したりはしないよ。ニベアが僕らにCMのオファーを出してきて、ちゃんと具体的にスポットも見せてくれて、僕らとしてもこれはイイなと思えたからさ」。CMキャンペーンの一環として、バンドは2008年の大晦日、骨身も凍るような気温零下のニューヨークの46丁目のタイムズ・スクエアにしつらえられたニベア・カウントダウン・ステージで、百万人以上のオーディエンスを前に演奏を披露した。

ジョン・マクラフリンやO.A.R、スウィッチフット、ダフィーやマット・ネイザンソンといった面々とのツアーを経験したバンドが、何より自信を持っているのはライヴなのである。パラシュートの支持基盤はフェイスブックやマイスペースでぐんぐん膨れ上がり始めているが、彼らが旅した距離と実績、そしてこれから先どこまで行かなければならないかは、まだようやく目に見えるようになってきたところだ。