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実はシカゴ出身の彼女。ジャーメイン・デュプリとシカゴのラップ・コンテストでの出会いによりコロンビアレーベルと契約し、'94年に1stシングル「FUNKDAFIED」 (アルバムも同タイトル)で華々しいデビューを飾った彼女。その勢いは凄まじいものがあった。ビギー、クレイグ・マックら新人豊作の年に彼女も当たり、またコモン、ビギーらもサンプリングした「Between The Sheets」ネタ大ブームにも乗り、1stシングルは大ヒットを記録し瞬く間に幅広い層へダ・ブラットは浸透していった。

当時メジャーアーティストの多くが東か西にカテゴライズされる風潮があり、アトランタという土地とジャーメイン・デュプリが作り出す音はカテゴライズするのが難しく、結果的に地域を問わず純粋に様々なメディアで取り上げられた。特にMTVでは全てのシングル楽曲のプロモーションビデオがヘビー・ローテーションで流れ、TLCやビギーらも参加した豪華なキャストも話題性を呼んだ。

その後十分な知名度を得てリリースしたアルバムは女性ソロラップ・アーティストとして初のプラチナム獲得となり、ジャーメイン・デュプリも一躍注目を集めることになる。そして、多くの客演を重ねシーンを代表する女性ラッパーになったダ・ブラットは2ndアルバムにても露出がなされ、リック・ジェイムス「MARY JANE」を起用した「SITTIN' ON TOP OF THE WORLD」のプロモーションビデオの“激走するダンプカーに乗りラップする”という今までよりもさらに男っぽさの増したその強烈な映像は、1回見たら忘れられないもの。