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Bad Religionという名前から、彼らを地獄の予言者などと思ったら大間違い。彼らは、パンクロック界のプラトンだ。30代になってやっと花開いた迷える世代の先達であり、絶望した労働者階級の若者達の希望の星でもある。

'80年、ロサンゼルス郊外のとあるガレージに、4人のティーンエイジャーが集まった。ヴォーカリストのGreg Graffin、ギタリストのBrett Gurewitz、ベーシストのJay Bentley、そしてドラマーのJay Lishroutである。

彼らはBad Religionという名前の下にバンド活動を開始。結成直後にドラマーがPeter Finestoneに代わったのを皮切りに、Circle JerksのギタリストGreg Hetsonが加入したり、ドラマーがBobby Schayerに代わったりと、メンバーチェンジが繰り返されてはきたが、バンドの中心は常にGreg GraffinとBrett Gurewitzという、曲作りを担当している2人だった……少なくとも'90年代後半までは。'81年から'93年にかけて、Bad ReligionはGurewitzが所有するインディーズレーベルEpitaphから、10枚のアルバムとEPをリリースしている。しかも、Epitaph時代の作品の中で手に入れる必要のない失敗作は、'70年代ポップスに迷った『Into The Unknown』だけ。残りの作品はすべて水準以上の素晴らしいパンク・アルバムだ。中でも抜きんでているのは、'89年に発表された『No Control』で、カリフォルニア南部から登場したパンクロックの作品の中でも、上位にランクされる名作である。このアルバムからは“I Want To Conquer The World”や“Change Of Ideas”といったヒットも生まれている。

'93年にAtlantic/Epitaphからりリリースされたアルバム『Recipe For Hate』で変化の兆しを見せた彼らは、'94年にAtlanticよりリリースした『Stranger Than Fiction』で、さらに大きな変化を見せることとなる。“Stranger Than Fiction”や、'90年の『Against The Grain』にも収録されていた曲のリメイク“21st Century(Digital Boy)”のヒットもあって、このアルバムは大きな成功をもたらした。しかし、これにともないツアーのスケジュールが激化。さらにRancidやOffspringの成功により、Epitaphレーベルの仕事が忙しくなっていたBrett Gurewitzは、ツアーへの参加が難しくなり、バンドを脱退することになってしまう。この脱退劇は決して友好的なものではなかったらしく、後にGurewitzはBad Religionを指して「頭でっかちなロックの血まみれの死体」と表現している。しかし、Gurewitzが脱退し、元Minor Threat/Dag Nasty/JunkyardのギタリストBrian Bakerを迎えても、4つのコードをフィーチャーしたBad Religion特有のサウンドと、知的な歌詞は健在だった。'96年にリリースされたアルバム『The Gray Race』でも、“A Walk”“Punk Rock Song”“Ten In 2010”といった、それまでの路線を踏襲した曲が展開されている。

頭でっかちなロックか、それとも頭脳を挑発するロックか?
“conflagrations”(大火災)や“paradigm”(規範)といった言葉が、これまで何回パンクの歌詞に出てきただろうか?

17年もの間、Bad Religionのスタイルやテーマは変わらぬままだ。初期の曲はBad Religionの“規範”かもしれないし、中には他の曲よりも“熱く燃えている”ものもあるだろう。'97年、Bad Religionはアルバム『Tested』をSony Dragnet Recordsよりリリース。このライヴアルバムには、Gray Raceツアーで収録された27曲が収められている。

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