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エリカ(1972年生まれ)とティナ(1974年生まれ)のキャンベル姉妹によるゴスペル・ミュージック・デュオ、メアリー・メアリー。

彼女たちは、母にゴスペル・コーラス隊の指導者、父に牧師という両親を持ち、9人兄弟としてカリフォルニアに生まれ育った。また姉妹は幼少からゴスペル・コーラス隊に参加、ステージに立ち、米ブラック・ミュージック・ケーブル・チャンネルBETの番組に出演することもあった。

大学に進学した二人は”ヴォイス(声)”について学び、楽曲のレコーディングする機会が増やしていった。ポップミュージックへの興味を持ち始めた二人は、先生の反対を押し切り、1995年ブランディーといったR&Bアーティストのバックコーラスとしてツアーに参加。キャリアを積んでいった。

ヒップホップ、ファンク、ジャスやソウルといった音楽要素を持った二人は、カーク・フランクリンの作品に参加してきたこともあり、アーバン・ゴスペル・ファンをベースに人気を広げてきた。彼女たちのシングル”シャックレス(プライズ・ユー)”はアーバン・ゴスペル・ミュージックの魁ともいえる曲だ。

デビュー・アルバム『サンクフル』(2000)は海外でプラチナム・セールスを記録。続く『インクレディブル』(2002)は海外でゴールド・セールをマークする。サード・アルバム『メアリー・メアリー』(2005)は全米ゴスペル・チャートで1位を獲得。そんな彼女たちのヒップホップ、R&B、ソウルへのアプローチが、アーバン・ミュージックのフィールドで絶大な評価を受け、『The Sound』(‘08)でグラミー2部門を受賞した。