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パンク・ムーヴメントが起こる前の1970年代初頭、イギリス流居酒屋=パブでロックが演奏され始め、それはパブ・ロックと呼ばれた。その代表格であるドクター・フィールグッドは、パブ・ロック・シーンのみならず多くのバンドに影響を与えたバンド。イギリスで後に訪れたパンク・ムーヴメントにも大きな影響を与えている。ウィルコ・ジョンソンが弾く限りなくシャープなギターと、リー・ブリローの分厚く重みのあるヴォーカルの相性は絶妙。シンプルなサウンドで、男臭さをぷんぷんと臭わせながらもフロアを躍らせる、最高にタイトで渋いバンドである。彼らのデビューから30年以上たった今も、未だにその影響を語るバンドが後を絶たない。後にリーとの確執からウィルコが脱退し、バンドはリーを中心に活動を続けるが、1994年にリーが喉頭癌でこの世を去る。