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60年代に数々のヒット・ソングを放ち、現在にまで計り知れない影響を与えつづけているソングライターの1人Jimmy Webb。斬新なハーモニーやコード展開、洗練された美しいメロディ、そして人生の喜びと悲しみをリリカルに描いた歌詞が Jimmy Webb 作品の魅力である。Burt Bacharach や Barry Mann とは違い、詩も全て自分で描き、あの壮大で映像的な音楽世界をたった1人で構築するという意味で、稀代のソングライターと言えるだろう。 Burt Bacharach よりも2回りは若い Jimmy Webb (本名:Jimmy Layne Webb )は、'46年8月15日にオクラホマ州エルクに生まれている。父親がバプティスト教会の牧師だったこともあって母親は彼を教会のピアニストにするべく、6歳からピアノを習わせていた。13歳の頃から曲も書き始めている。'62年に家族はロス郊外のサン・バーナディーノへと移り、サン・バーナディーノ・ヴァリー・カレッジに入学、音楽を専攻するが、'64年の母親の急死で一家はオクラホマに戻る事になる。が、Jimmy はカリフォルニアに残り、学校も中退し、モータウン・レコード系列の Jobete Music で契約ライターをしながらスタジオの雑用係で生計を立てるようになる。彼にとって初めてレコード化された曲は「My Christmas Tree」で、The Supremes のクリスマス・アルバムに収録された。そして'66年に Johnny Rivers と知り合うことになる。 それまでに "Go Go Sound" と呼ばれる一連のライブ・レコードで人気を博していた Johnny Rivers は、Jimmy がすでに書いていた「By The Time I Get To Phoenix」を気に入り、まず自身のアルバムでレコーディングする。更に自ら設立したレーベル "Soul City" 所属の The Fifth Dimension のデビュー・アルバムのソングライター兼アレンジャーとして Jimmy を起用した。そして「Up, Up And Away」が大ヒット(全米7位)したことでJimmy は若きソングライターとして一躍注目を集める。 「Up, Up And Away」で'67年のグラミー賞の最優秀レコード、最優秀ソングなど5部門を獲得。'68年には Glen Campbell の「Wichita Lineman」が全米3位の大ヒット、同じく Glen の「By The Time I Get To Phoenix」を収めたアルバムがグラミー賞最優秀アルバムに選ばれたり、イギリスの名優 Richard Harris が歌った「Macarthur Park」が全米2位の大ヒットになるなど、弱冠22歳の Jimmy のペンによる作品への評価は頂点を極めた。 Jimmy がこの時期、いかに才気溢れた活動をしていたかを窺い知ることができるアルバムが Richard Harris の「A Tramp Shining」と The Fifth Dimension の2nd「The Magic Garden」である。両方とも大半が Jimmy の作曲とアレンジによるもので、彼にとって最も身近で大切な人物に関するドキュメントを綴ったようなアルバムだ。当時としては時代の先取りをした構成で、曲と曲の間に短いインタールードを効果的に挟んで、1つの組曲に聴こえる効果を出していた。 Jimmy は60年代以降も Art Garfunkel、The Four Tops、Donna Summer、Linda Ronstadt などに多くのヒット作を書き、またプロデューサー、アレンジャーとしても活躍いているが、現在までに9枚のソロ作品も発表している。時代と適度に寄り添いながらも楽曲の魅力はいつの時代も変わらないし、決して上手いとは言えないものの朴訥で味わい深いシンガーとしての魅力も味わえる。'72年「Letters」、'77年「El Mirage」、'82年「Angel Heart」辺りが充実している内容といえるだろう。