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DJ、トラックメイカーとして既に20年以上のキャリアを持ち、現在もシーンの最前線に立ち続ける、日本のテクノを代表するアーティスト。 強靭なグルーヴをベースに、サウンドとフロアが呼応し合いながら展開する独特のDJスタイルは、未だ類稀な存在感を放っている。

フロアに直結したシンプルなグルーヴを好む姿勢は依然変わらないものの、ここ数年の"田中フミヤ"の作品や選曲は、かつてKarafuto、Individual Orchestraといった名義で行ってきた実験的な音楽やハウスグルーヴへの取り組みが昇華、反映され、更なる音楽性の広がりを見せている。

多彩なエレメントが組み合わさりながらも無駄のないシェイプを保つ、相反する要素が同居したサウンドは、開拓者として新たな可能性を求める姿勢が色濃く表れたものだ。 2010年からベルリンへと拠点を移し、同地のPanorama Barや、イングランド、フランス、ルーマニア、ロシアなど、欧州を中心に世界各国のパーティー、フェスにて活躍。

その一方、自らが10年以上にわたってオーガナイズするパーティーCHAOS、そして、Liquidroomでの元旦のロングセットには必要不可欠な存在として、定期的に帰郷しギグを行っている。 近年はレーベルSundanceを自らの制作活動の中心軸としつつ、RADIQこと半野喜弘とともに運営するop.discでも、半野とのユニットDartriixでのリリースや日本人アーティストのピックアップを継続している。

加えて、国産テクノの草分けとなったセルフレーベルTorema Recordsも20周年を迎え、Unknown Possibilityシリーズの最新作であり完結編となる「Vol. 3-3」とコンピレーションアルバム「20th」を発表。 CHAOSでも幾度となく共演している、ZipとSammy Deeによる名門レーベルPerlonからも12インチをリリース。リミックス提供も活発に行っており、Vlad Caia、Easy Change、NastiaらのEPに参加。 また、盟友であるThomas Melchior aka Melchior ProductionsとユニットTofu Productionsを結成し、楽曲、リミックスを発表している。