「振動」インタヴュー(後編)

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――楽曲に続き、クリップもまたいままでにないクールな作品に仕上がったよね。ちょっと突き放してるというかさ。

Lissa:そう。Sっ気たっぷりに。


Rino:でも第2弾の「チョコレート」(12月22日発売)はMっ気たっぷりで攻めてみましたという(笑)。

Lissa:“なんだ、またこっちかよ!”って。


Rino:“お前らどっちかによれよ”みたいな。


Lissa:でもこれ、超いいよね?


Rino:こっちは思いきり猫かぶってて(笑)。


――このギャップがまた、たまらないね(笑)。

Rino:ギャップ大好き!


Lissa:ファンの人たちや見てる人たちを“あれ!”って思わせるのがすごい私たち好きなんですよ。それが快感! だから「振動」で“これで推定もカッコイイ路線いっちゃうのかな”って思ってたところを“あれ!?”って驚くところにもってく。それが楽しい。

Rino:私たちなんでもありだから、ロックしようがぶりっこしようが恥ずかしくないんで。


――推定少女はなんでもできるところが一番カッコイイところ。

Lissa:そこがやってて一番楽しい。なんでもやってると、違う自分が発見できたりするんで。“こんな自分もいるんだ”って。

Rino「チョコレート」はネグリジェみたいな白い衣装で、最初見たときは“うぇ~”って感じだったんですけど、PV見たら。

Lissa:“かわいいじゃん!”って。こうやっていろんなことができると、自分に自信がつくんですよ。これもできんじゃん! これもできんじゃん! ってなってくると。

Rino:自分の中に引き出しがいっぱいできる。そうするとアイドルっぽい人が出るところでも普通の音楽番組でもバラエティでも、シチュエーションに合わせていろんな推定少女を出せる。そういうのができるようになってきた。

――いままでいろんなことをやってきたという自信がいま、こうして形になって表れてきてる時期なんだね。

Lissa:最近やっとこういうことが言えるようになってきたました (照笑)。


――その自信をつかむまでは、ムカつきながら仕事してたこともあったんでしょ?

Rino:よく泣いてましたよぉ~。ブロードバンドの生放送で私たちの番組があって。そこに生着替えコーナーがあったんですよ。それである日、体操着を着ることになって。その帰りは電車も乗れないぐらいに大泣きした。

Lissa:でもそういうことがあって、そんときは嫌々だったけど、それをやり遂げてこれてるから自信があるんですよ。普通の同い年のコと較べたら、絶対私たちのほうがいろんな経験してるってことに対しては自信があるから。“できます”“できないことはない!”って本気で思えるし、やれる。

――なにがこよううが逃げない、負けない、諦めない、やり遂げる。これが推定の神髄だね。

Lissa:負けらんないよね~。


Rino:負けるのが一番嫌です。あと“できなかったんだ、推定少女には”って言葉が。


Lissa:一番嫌だから“やってやるよ!”って。


――推定少女をやってるからこそ、そこまで自分に自信が持てて、強い自分でいられる。

Lissa:そうですね。まさに!


Rino:推定少女じゃなくて普通のコだったらもっと弱い自分だったと思う。

取材・文●東條祥恵




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