初来日公演を終えたマルーン5 世界的ヒットを続ける彼らを直撃インタヴュー

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──まずは『ソングス・アバウト・ジェーン』の大ヒットおめでとうございます(世界で300万枚を突破)。近年でこれだけ長期間チャートインしている作品はないと思います。アルバム制作中の頃を振り返ってみて、ここまでの成功を予想してましたか?

ジェシー・カーマイケル
(Key&G、以下ジェシー):予想もしていなかったし、心の準備もできてなかったよ。アルバムを作るのは初めてではなかったし、それが大失敗に終わるという苦い経験もしていた。だからこのアルバムがヒットしてくれればいいとは願っていたけど、そのあまりの成功の大きさを未だに自分達でも把握しきれていないくらいなんだ。ツアーをすべて終えて家に帰って初めて、それが分かってくるんじゃないかな。というのも3年間にツアーに出ずっぱりで、すべてが現実離れしている。世界中で自分達の曲が聴かれていると思うと、世界は小さいんだな、と感じるよ。

──そこまで世界中でマルーン5の音楽が受け入れられた要因は何だと思いますか?

ライアン・デューシック(Dr、以下ライアン):僕らの音楽が気に入ってもらえた理由にはいくつかの要素があると思う。一つは曲と歌詞で語られているストーリーが、どんな国の人にも恐らく経験あることだということ。だから歌詞に共感できる。アダムの声が好きだという人も多いよ。実際、アダムは最も才能あるシンガーの一人だといえる。別に身内びいきじゃなくて、本当にそう思うんだ。だからこのバンドをやってて楽しいんだよ!

──ヒットによって得たものは何?

ライアン:それまでは夢でしかなかったいろんなことができるチャンスを得たよ。自分達がやりたいことの自由を守ることは信条だった。今後はおもしろそうな人達とのコラボレーションをしてみたい。そういったコラボレーションを含めて、やりたいことをやり続け、しかも良い結果が残せたらいいね。

ジェイムス・ヴァレンタイン(G、以下ジェイムス):僕らの生活が100%ツアーによって支配されるようになって3年経った。だから生活自体は変っていないんだけど、ツアーの仕方が少し変った。このアルバムが出た直後はポンコツのワゴンでツアーして、ホテルの部屋も何人かでひと部屋……。

ライアン:新品のワゴンだったじゃない? 今はポンコツだけどね。

ジェイムス:そういえばそうだった(笑)。運よくホテルに泊まれたとしても、部屋は相部屋だった。その頃から比べるとだいぶツアーはしやすい状況になったよ。

──じゃあ、失ったものは?

ジェシー:今は失ったもののことは考えるべきじゃないと思う。今はとにかくこの状況をなんとか一丸となって乗り切って、バンドをもう一度建て直し、次のアルバムを作るべきなんだ。いつまでも失ったと思うことにこだわるべきじゃないよ。時間とか。

ジェイムス:僕はいっぱい失くしたよ。モノをね!(笑) これだけ長くツアーに出ていると、失くし物ばかりで、スーツケースはしまいにガラガラになっちゃうんだ。携帯電話の充電器は新しいのを買ってもすぐに失くしてばかりさ。週に1台は失くしてる。

ライアン:僕の場合、この長いツアー中、失くしたものはシャツ1枚だけ。どこで失くしたかもちゃんとわかっているから、余計悔しいんだ。


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1. ハーダー・トゥ・ブリーズ
2. ディス・ラヴ
3. シヴァー
4. シー・ウィル・ビィ・ラヴド
5. タングルド
6. ザ・サン
7. マスト・ゲット・アウト
8. サンデイ・モーニング
9. シークレット
10. スルー・ウィズ・ユー
11. ノット・カミング・ホーム
12. スウィーテスト・グッドバイ
13. ラグドール
14. ディス・ラヴ - カニエ・ウエスト・リミックス(エキストラ・トラック)
15. ディス・ラヴ(ライヴ・アコースティック)(エキストラ・トラック)
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