初アルバムリリース記念インタビュー

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──「Re:チャンネル」に限らず、千香子さんの詞は時に、もがいてるギリギリの感じがすごく伝わってきますよね。アルバムの冒頭に入ってる「ウォークメン」の“翼なんか生えない、空は飛べない”という部分は特に衝撃でした。そんなこと言ったら身も蓋もない的な(笑)。
千香子:そのサビの歌詞は太田君に“なんてことを言うんだ。そんな厳しいことを言うな”と言われたんですが(笑)、でもそれが言いたかったんですよね。三段飛ばしで行くよりか、行きたい場所がちゃんと見えてるしそこに向かって一歩づつ進んでいくんだって気持ちだったり、その一歩を踏み出すために、怖かったり恥ずかしいのはすごいイヤやから逃げてしまうことが多かったんやけど、逃げずにいたいなと思うことがあったりして。そういう新しい部分のFREENOTEをアルバムのアタマでどーんと見せたかって。
太田:最初は詞の内容を受け止めきれんかった(苦笑)。
坂本:“もっとやさしいこと歌わな”ってクルマで俺に言ってた(笑)。
──(笑)その、見えてる場所、行きたい場所というのは?
千香子:聴いた後に少し温かい気持ちになれるものを作っていきたいって、去年ぐらいから話してて。打ち上げ花火みたいにドン!パン!ハイ、終わり!っていうんじゃなくジワーッて燃えていく暖炉とかロウソクとか、そういう温もりがいいなって。そういう音楽が作りたいなって思うんですよ。
坂本:受け取り方は聴いた人それぞれでいいと思うんですけど、シンドい時に「ウォークメン」を聴いて力になったらいいなと思いますし、僕も気づいたら口ずさんでる時があるし。そんな感じになってくれたらいいな、と。
──なるほど。最後に、これからアルバムを聴くみなさんにメッセージをお願いします。
太田:どアタマから心をつかんでくれるアルバムになってると思うので、是非聴いてみて下さい。
坂本:えー、はじめましてFREENOTEです。すごくいい曲が14曲詰まってますのでよろしくどうぞ。ちゃんとしたことは、ウチの千香子ちゃんがまとめてくれると思うんで(笑)。
佐藤:はじめましてFREENOTEです(笑)。出会えてよかった、と思えるアルバムになってます。それは保証します!
千香子:ハイ(笑)。年を取ってからも歌えるものもあれば、その年齢でしか歌えなかったこともあるし、その時々のキラキラが詰まっていて、その瞬間瞬間を必死に音楽でつないできたことがすごく見える作品になったんじゃないかなと思ってて。タイトル通り“入門編”として、初めて聴く人たちにとっても、“いろんな曲があるなぁ。これからどうなるんだろう?”って期待してもらえる一枚になったと思うし、これからも私たちは変化をしていくと思うんですけど、この一枚にまずここまでのFREENOTEをギュッと詰めてあるので、聴いてみてほしいですね。ちょっと温もりながら、長く聴いてもらえたらいいと思います。
坂本:僕も同じようなことが言いたかったんです!(笑)
千香子:自分たちでも“こういうふうになっていきたいな”っていうのは、1年前に比べたら全然変わってきてるので、これからもっと体温みたいなものを伝えていけたらいいなと思うし、もっと密度の濃いものになると思うし。“FREENOTEっぽいね”っていう感覚もジワジワ見つけつつあるんで、これから先もっと濃い空気を出していけるんじゃないかなと思ってます。
取材・文●梶原有紀子


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