ザック・ワイルド率いるブラック・レーベル・ソサイアティ来日記念大特集

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缶を片時も話さないビール中毒者。そしてギターを常に離さないギター中毒者。
頭の中は常にロックンロールが充満している豪腕ギタリスト、それがザック・ワイルドだ。

あの長身と女性の太股くらいある腕から繰り出されるフレーズには一点の迷いもない。
プリミティブなロック衝動。それをギターに叩きつけるだけ。
それが彼のブルーズでありロックなのだ。

ザック率いるブラック・レーベル・ソサイアティは、
何のギミックもないストレートなサウンドでファンを魅了する。

そのサウンドの秘密をザック本人に訊いてみた。ぜひビールを飲みながら読んでほしい

最新アルバム


「マフィア」
VICP-63008 \2,520(tax in)
発売中

01.ファイア・イット・アップ
02.ホワッツ・イン・ユー
03.スーサイド・メサイア
04.フォーエヴァー・ダウン
05.イン・ディス・リヴァー
06.ユー・マスト・ビー・ブラインド
07.デス・マーチ
08.ドクター・オクタヴィア
09.セイ・ホワット・ユー・ウィル
10.トゥー・タフ・トゥ・ダイ
11.エレクトリック・ヘルファイア
12.スプレッド・ユア・ウイングス
13.ビーン・ア・ロング・タイム
14.ダート・オン・ザ・グレイヴ
15.アイ・ネヴァー・ドリームド


メッセージ・ビデオ

「メッセージビデオへ ザックからのメッセージをどうぞ。上の画像を

──曲作りはどういうプロセスなの? 1曲を作りこんでいくのか、ラフなものをいっぱい作ってあとで取捨選択するのか。

ザック:まずはラフな骨格を作っていくね。ちなみに、今回は全部ベースで曲を作っていったんだ(と言って、ヘヴィなリフを弾く)。曲作りって家を建てるのと同じで、土台がとにかく肝心なんだ。曲でいうとドラムのことさ。ドラムが良くないと良い曲にはならない。だから、ドラマーのクレイグが叩いてみて“これでいける”と思ったら、そこから組み立て始めるんだ。

──今回のレコーディングで初めてやってこととかってある?

ザック:楽器ではミニモーグやトーキング・モジュレータを使ったことかな。常に、今までと違うサウンドを出したいということがある。AC/DCのように、同じことをやる良さもあるけど、オレのアイドルであるビートルズ(ローリング)ストーンズ、ツェッペリン、サバスは常に新しいサウンドを求めていたからね。でも、なんといっても一番なのは曲が良いってことだろ。「サバス・ブラッディー・サバス」と「イエスタデイ」ではサウンドもやってることも全然違うけど、曲が良いってことは同じさ。

──このアルバムのピアノは、音が澄んでてすごくキレイ。アコギにも同じことが言える。ピアノやアコギに対するコダワリを教えて。

ザック:オレはエルトン・ジョンが大好きで、音楽を始めるきっかけも彼なんだ。だから、ピアノといえばエルトン! 彼のようなキレイな音を出したいということだけさ。

──年を取るごとにギターが上手くなってると自分で感じることはある?

ザック:若い頃より上手くなってさ。ギタリストとして成熟してきている自分を感じるよ。それはセックスと同じさ。若い頃は早かったけど、今はちゃんとできるからね(笑)。

──アルバム最後がサザンロックの雄、レーナード・スキナードの曲「アイ・ネヴァー・ドリームド」だけど、この曲を採用したのは?

ザック:オジーと一緒にやってたときも、ステージではヘヴィーな曲をやっていても、ツアーバスの中で聴くのはメロウなものが多くて、そのときにレーナードをよく聴いてたんだ。オレはヴォーカルのロニー・ヴァン・ザントが大好きなのさ。彼らには「フリー・バード」とか名曲があって、「アイ・ネヴァー・ドリームド」はそんなに有名な曲ではないんだけど、オレは名曲だと思ってる。

──最後に、あなたに憧れているギター少年たちにメッセージをお願いします。

ザック:とにかく練習することだ。そして、ランディ・ローズ、エディ・ヴァン・ヘイレンジミ・ヘンドリックス、フランク・マリノ、ロビン・トロワー、アル・ディ・メオラ、パコ・デ・ルシア、ジョン・マクラフリン、エリック・ジョンソンなど、偉大なギタリストの音楽を聴け。あと、謙遜の心を忘れずに多くのことを学べ。


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取材・文●森本智
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