21世紀に現われた飛びっきりグラマラスな4人が日本でも大ブレイク間近!?

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SUPERGROUPIESは、スウェーデンからやってきたグラムバンドの新星。

本国より一足先に日本でデビューした彼らは、
キュートなルックスと明るく軽快なロックンロールが武器。

人気もじわじわと上昇中で、10月5日の初来日公演も成功を収めた。

キム(Vo/G)、アンドレ(G)、マイケル(B)、ジョン(Dr)の4人に、
ライヴや1stアルバムのことを中心に話を訊いた。
最新アルバム


『SUPERGROUPIES SPECIAL EDITION』
VICP-63153 \2,520(tax in)
発売中

01.ギヴ・イット・オール・ユー・ガット
02.バウンシン
03.ホット・イン・パリス
04.ロウ・ブルー・フレイム
05.サマータイム
06.セイ・グッドバイ
07.ホワット・ア・デイ
08.スクリーム・シャウト・アドア
09.アイ・ウィッシュ・ユー・ウッド
10.トゥナイト・ウィズ・ラヴ
11.'75
12.ユー・ウィル・ドゥ
13.カム・ワン・カム・オール
14.アイル・メイク・ユー・ハッピー
15.ランアラウンド



メッセージ映像


ド派手な4人からのメッセージはコチラをCLICK !

──初めて日本でパフォーマンスしてみてどうだった?

キム:よかったよ!

ジョン:なにがどうなるかわからない手探り状態だったんだけど、すべてが予想以上で、とにかく素晴らしかったね。

──すでに日本にたくさんファンがいることは知ってた?

キム:ファンサイトを作ってくれている熱心なファンが数人いることは知ってた。その人と直接やりとりしてたから、ちょっとは盛り上がってるのかな? と期待していたんだけど、昨日はそれ以上だってことを実感できた。

──クイーンチープトリックみたいに、日本で最初に人気が出て、その後世界的になったバンドってけっこうあるんだよ。

ジョン:ああ、スウェーデンだとカーディガンズとかもそうだよね。

キム:僕は以前から日本のポップカルチャー、とくにマンガとかアニメ。アニメだと「Ah! My Goddess」(「ああっ女神様っ」)が大好きで、日本にも興味を持っていたんだ。すごくクールなアニメだよあれ。音楽だとピチカート・ファイヴをよく聴いてた。それで、僕らがやってることやルックスは、日本でも受けるんじゃないかと思ってた。

──スウェーデンでは日本の音楽も聴けるの?

ジョン:日本の音楽やビデオをたくさん売ってるビデオショップがあるんだ。僕らがよく行くのは「マンガ」っていう名前の店。そこで音楽だけじゃなくてゲームとかも買うんだ。

──今回のライヴは、後半ノリがよくなったよね。

ジョン:最初の数曲は手探りで、少し様子を見ながらっていうところもあったからね。でもみんなよくノッてくれてるから驚いたよ。

キム:普通とは逆だと思うんだけど、僕らの曲は日本だけで出ていて、地元のスウェーデンではまだなんだ。日本のほうがみんな曲を知っていてくれるから、地元よりやりやすかった。

──キムも半分くらいの曲でギターを弾いてたね。ギター二人というのはこのバンドの本来のスタイルなの?

ジョン:そうだね。アルバムでは二人ともギターを弾いてるんだよ。

キム:うん。アルバムでは全部の曲で僕も弾いてる。でもライヴだと歌に専念したい曲もあるし、動き回りたい曲もある。ギター1本なのはライヴ用のスタイルといってもいいかもね。

マイケル:たとえば「ホット・イン・パリス」なんてギター1本じゃできないから、キムもギターを弾く。でも1本でできる曲は1本でやるのが基本さ。

キム:ライヴでは、ギターをどうするかみんなで考えるんだよ。全部の曲を両方のパターンでやってみて、どっちがいいかを全員で決める。基本的には二人ともリズムプレイヤー。違うのは、アンドレはソロを弾くけど、僕はそうじゃないってことだね。

──演奏はかなりタイトだったけど、これはライヴをたくさんこなしてきたからかな。

ジョン:地元ではそんなにライヴをたくさんやってたわけじゃないんだ。リハーサルはかなりやったけどね。演奏がまとまってるのは、このメンバーが集まったときに起きる化学反応みたいなものじゃないかな。夫婦みたいに通じ合うものがあるんだよ。

マイケル:最初にこのメンバーと出会って、バンドをスタートさせたときに感じたフィーリング、ああこの人たちと一緒にやりたいっていう気持ちがすべてなんだと思うよ。それがこのバンドのすべての基本だね

キム:イメージもビジュアルもすごく大事だけど、やっぱり音楽が一番大事。そのフィーリングが合うから、やればやるほどタイトにまとまってきてるんだと思う。

──アンコールで演ったキンクスのカヴァー、「オール・デイ・アンド・オール・オブ・ザ・ナイト」はいい選曲だったね。

マイケル:カヴァーをやる場合は、意外な選曲っていうのが大事だと思う。たとえばキンクスなら普通は「ユー。リアリー・ガット・ミー」だろ? でもあえてそれを外して選曲したんだ。

ジョン:1stアルバムではイージービーツの「アイル・メイク・ユー・ハッピー」とかMADAM Xの「カム・ワン・カム・オール」もやってるんだ。

──1stアルバムだけど、いつ頃から作り始めたの?

マイケル:今年だよ。いやレコーディングは去年だったか。そのほかのアートワークとかポストプロダクションが今年に入ってからだね。

キム:レコーディングに入る前に、曲は作っておいた。今回は予算も少なかったから、スタジオを長いこと使ったりできなくて、すべてを効率的にやらざるを得なかった。だから事前にたくさん曲を作って準備しておいたんだ。

──レコーディング中になにか印象に残っていることは?

マイケル:ああ、オレのアンプがぶっ飛んだんだ。

全員:(爆笑)

マイケル:どうしてそうなったのかわからないんだけど、ベースアンプが火を噴いて燃え出したんだ。マジで火事になるかと思ったよ。でもその後、燃え尽きたアンプを拾ってちゃんと埋葬してあげたんだよ。

キム:あとはもうひたすらハードワークだった(笑)。毎日、すごく長い時間作業してたね。

──「'75」というタイトルの曲があるけど、75年という年にどういう思いがある?

キム:70年代って、ミュージックシーンが最高に盛り上がった年なんだと思ってる。すごいバンドがいっぱい活躍してたし。KISSとか。

マイケル:スレイドとかね。

ジョン:その70年代の象徴が75年なんだ。74でも76でもよかったかもしれないけど。

マイケル:でも語呂が75じゃないとさ。seventy four~(歌う)、ほら歌いにくいよ(笑)。

──グラムロックは70年代に花開いて、80年代にはニューロマンティックとかLAメタルのブームがあった。でも90年代以降はちょっと下火だったよね。

キム:そうなんだよ。90年代は僕らにとってあまりにもつまらなかった。だからそれより前の音楽に走ったんだと思う。90年代がダメだったとは言わないよ。いいバンドもあった。でもグラムっていう視点から見ると、それ以前に比べて面白くないんだ。

マイケル:90年代は、「グラマラス」って言葉が似合う時代じゃないんだよね。

──今のような明るく軽快でポップなサウンドにどうやってたどりついたの?

ジョン:90年代に対する反動というのが大きかったと思う。

キム:うん。90年代って、みんながダークでネガティブなことばっかり歌ってた時代。その反動で、僕たちはハッピーでポジティブな歌を歌いたいと思ったんだ。

マイケル:ポイズンなんかは、バカらしいほど明るくて、遊びの要素もたくさんある。多くの人がそれを求めていたからポイズンは人気が出たんだろう。やっぱりライヴを見るなら楽しみたいし、死ぬこととかネガティブなことばかり歌われても共感できない。客席と一緒に楽しめるものをやりたかったんだ。

──明るくハッピーな路線は今後も続くんだね。

キム:このサウンドをもっと発展させていきたい。これからもとにかく劇的に違うものにはならない。それだけは間違いないと思う。

ジョン:今回は1stアルバムだから、わりとコンパクトにまとめた。でも次は、ポップなものはよりポップに、ヘヴィなものはさらにヘヴィに、もっとメリハリのあるものにしたい。

キム:まだどうなるかはわからないけど、バンド内ですでに次のアルバムについていろいろ話はしてるんだ。次も期待して待っていてよ。

取材・文●田澤 仁
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