メジャーとアンダーグラウンドを繋ぐヒップホップの最新型!MAD Sequence*大特集 -INTERVIEW-

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──Hi-TimezのTarantulaさんとは?


DJ Mass:Tarantulaは高知で一緒にライヴ・イベントに出た時に聴かされたフリースタイルにやられて。本場ブルックリンで凌ぎを削った日本人MCとして、日本から発信するヒップホップを曲で表現してくれるのは彼しかいなかったから参加してもらいました。WiseはTeriyaki Boyzのツアー中、彼がフリースタイルでリリックを書いてくれていて、それがそのまま曲に生きました。すべて音楽生活を送る上で関わりある音楽家との自然な流れですね。

 

Kengo:そう、全員友達という理由だけ。

 

──今回、アルバムに2ヴァージョン収録されている「Muddy Thumb pt.0 - Reprise」は、今後、1、2、3……続いていくんでしょうか?


Kengo:「Muddy Thumb」という曲は、元々Low Jack Three名義で2005年にリリースされているんです。いわばそれがパート1。で、その前に“Muddy Thumb”と呼んでいたまた別のトラックがあって、それがこの曲だったんです。Low Jack Threeで先に出してしまっていたから、帳尻合わせでパート0にしました(笑)。シリーズ化も面白いかもね。とにかく思い入れのあるトラックだったからで来たときは感動しましたよ! Low Jack Threeのメンバーも喜んでくれたし。

 

──現在、共感するアーティストを、国内外を問わず数名教えていただけますか?


DJ Mass:Def Tech、Diggy-MO'……参加してくれたメンバーには全員刺激を受けますね。そして、これからも一緒に音楽を創って行きたいと思っています。それ以外にはDJプレミアの功績は永遠にリスペクトするだろうし、プレフューズ73ことスコット・ヘレンにはファンとしてこれからも音楽を聴かせて欲しいし、ジェイ・Zと彼の近くにいるアーティストにはこれからも勉強させてほしいと思っている。あと、個人的には今一番、東京事変にハマりにハマっている。そしてこのアルバムが出来る前に発表されたフォート・マイナーのアルバムには勇気をもらいました。

 

Kengo:僕も参加してもらったアーティストは共感します。ビートメイカーとしてはDJプレミア、ティンバランド、この二人には誰でもドス黒いグルーヴを感じざるを得ない。力説してしまうほど好きだな(笑)。DJプレミアが現代のJBで、ティンバランドが現代のジョージ・クリントン。そのくらい衝撃的。アーティストは創っているだけでは駄目だ、これからはタイミング、運営等も考えて行かなければいけない。それは、このアルバムを創って学びました。こんなやり方を教えてくれたMassにも本当に共感するし感謝だよ。

 

──このアルバム『M.A.D. Seq*』はダウンロードにて先行配信されましたが、音楽配信について何かお考えあればお訊かせください。


DJ Mass:今までCDやアナログ・レコードというフォーマットのみで広がっていた音楽が第2の世界で広がって行くかと思うとゾクゾクする。僕らが想像出来ない人間が接してくれる機会も増えるだろうし。多方面からの反応を期待したい。

 

──最後にMAD Sequence*として今後の目標をそれぞれ教えてください。


DJ Mass:MADプロジェクトから発信される新たなクリエイティヴ集団を創って、そこで色んな芸術を発信して行きたい。音楽に関してもヒップホップで育った世代として、ヒップホップを少しでも発展させて盛り上げて行けるように努力したい。

 

Kengo:僕らの作品はもちろん、信頼おけるプロデュ‐ス・チームとして業界に確固たる地位を築きたいね。

 

質問/構成●宮崎敬太

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