OLIVIA、ミニ・アルバム『The Cloudy Dreamer』インタビュー

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――前作からの3年間で、ご自身の中で変化したことって何かありました?

OLIVIA:去年からアニメ『NANA』のプロジェクトにかかわったことで、POPな曲を作る人に対してすごくリスペクトする気持ちが出てきたんですよ。正直今までは「そんなのすぐ作れるよ」とか思ってたところもあったんですけど(笑)、メインストリームの中でたくさんの人が共感できる曲、日頃あまり音楽を聴かない人たちにも聴きやすい曲を作るっていうのはすごいことだなって思うようになって。

――今回のミニアルバムは、今までのOLIVIAさんの作品と比べるとPOPさがかなり増量されているように感じましたが、そのことも影響しているのかな?

OLIVIA:そうですね。今回の作品は『NANA』からの流れがあったので、あんまりコアなものだとみんな戸惑うかなっていう気持ちがあったから、ちょっとPOPなものにしたいなって思ってたんですよ。で、実際POPなものを作り始めてみると、すごく大変で。そこであらためてPOPって難しいんだなって思ったんですよね。

――どんなところが難しかった?

OLIVIA:今までは自分の作りたいように、自然に作ってたんですけど、POPなものってなると、わかりやすい言葉とかメロディとか、けっこう細かいところまで考えないとできないんですよね。そこが難しくて。

――どんなものがPOPなんだろうっていうのは、考えれば考えるほどわかんなくなったりしそうですしね。

OLIVIA:そうそう(笑)。結果的にちょっとPOPのほうに寄り過ぎちゃったかなとも思ったんですけど、でも、ひとつのチャレンジとしていい経験になったなって思います。

――さらに今回はもうひとつアルバムとしてのコンセプトもあったそうですね。

OLIVIA:コンセプトはマインド(脳)とハートの葛藤ですね。脳っていうのはすごいロジックで、今まで集められた記憶があるところ。ハートは感覚としてフィールするところ。で、今の社会の中だと、脳がハートに勝ちやすいんですよ。脳がライフをコントロールし始めると、心の声が聞こえなくなる。それを、タイトルにもなってる“Cloudy Dreamer”っていう言葉で表現してみたんですよね。

――それぞれの曲の歌詞でも、そのコンセプトをいろんな角度から描き出していますよね。

OLIVIA:『If you only knew』はハートが脳に語りかけてる曲だし、『Stars shining out』は脳にコントロールされた人が自然を見ることでハートの声が聞こえてくるっていう内容。あと『Cut me free』では記録のモンスター(脳)がハートを縛っているっていう、ちょっとフェアリーテールっぽい感じで書いてみたりとか。

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