HALFBY、夏の海岸を暴走する「Slip ON」インタビュー

ポスト

■インタヴュー

――前回のインタビューで、次のシングルのアイデアがすでにあるということだったけど、それがこの「Slip On」?

HALFBY:そうです。前の「STARTRACK」と今回の「Slip On」は並行して作業を進めていたので、あのときにはほぼ固まってきてたんです。

――これがシングル4部作の最終作ということ?

HALFBY:最初からシングル4部作の後にアルバムという流れが決まっていたので、次はいよいよアルバムという感じです。

――これまでの4枚のシングルに共通するコンセプトは?

HALFBY:とくにコンセプトになるようなものはないんです。散々言ってますけど、UKを中心としたロック・シーンが今おもしろくて、毎週買い漁ってる'インチ・シングルを自分なりのDJミュージック?みたいなものに置き換えた感じでしょうか。

――今回も、他アーティストのリミックス作業で生まれたイメージが母体になったの?

HALFBY:いや、この曲は違うんです。さっきも言いましたけど、最近、UKのロックばかり聴いていたので、バンドっぽい音を作りたいと思ったのもあったので、突き抜けた感じになりました。。

――この「Slip On」で目指した音って?

HALFBY:今のイギリスには60年代のアメリカン・ポップスとかモータウンが好きそうなバンドもいっぱいいて、それにモッズというかブリティッシュ・ビート的なアプローチががいい感じでミクスチャーされてるんですよ。その盛り上がりを横目にビーチ・ボーイズからラモーンズのサーフ感というか、本気過ぎないなんちゃってな雰囲気を目指したと言えば目指したかもしれないです。

――今回も冒頭から明るい。この明るさはもうHALFBYの定番路線の1つだね。

HALFBY:そうですね。もちろん自然に出てくるものなんですが、キャラとして求められているだろうというのも自分で理解してますから。

――完成形のイメージは作り始めるときに固まってたの?

HALFBY:いつもある程度は固まってるんですが、やってるうちに脱線していっちゃうこともありますね。でき上がるまで、常に色々なレコードを聴きながら考えていくので、コンセプトというか、イメージのモデルになるレコードがどんどん変わっていくこともあるんです。

――多彩な音のにぎやかさとか、ザクっとしたドラムの質感は夏っぽいイメージ?

HALFBY:いや、夏っぽさは結果的にそうなっただけですね。ドラムについては今回、生で録ったんです。とくに後半のドラムソロみたいなパートは僕が組むのは限界があったんで。やってもらったのはスクービードゥというバンドのドラマーのmoby君なんですけど、彼のグルーヴィーなドラムがピッタリだ!と思って。でも完全に生のドラムだとハーフビーとしての意味がなくなるので、ある程度ループを組んだり、場所によっては打ち込みで加工してあります。

⇒INTERVIEW NEXT

この記事をポスト

この記事の関連情報