リッチー・コッツェン、『Return of the Mother Head's Fmily Reunion』インタビュー

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インタヴュー

──オールドスタイルとモダンな要素が融合した素晴らしいアルバムだね。 タイトル『Return of the Mother Head's Family Reunion』には、かなりの覚悟が感じらる。このタイトルを付けた経緯を教えて。

リッチー・コッツェン(以下、リッチー):自分自身以外のメンバーとアルバムを作るのは久しぶりだよ。最近のアルバムでは全ての楽器、つまりドラム、ベース、キーボードなんかを僕が演奏してきたんだ。この作品では自分だけでなく他の素晴らしいミュージシャン達の個性もしっかりと録りたかった。そして彼らの演奏にインスパイアされて僕のプレイがより一層光ることを願っていたし、新作ではそれを実現できたと自負しているよ。これを『RETURN OF…』というタイトルにしたのは、今まで作ってきたアルバムの中で唯一、僕だけでなく他のミュージシャンのテイストをフルに出せたのは『マザー・ヘッズ・ファミリー・リユニオン』だったと思っているから。そういうアルバムを作ってから随分と時間が経ったからこそ、今回のアルバムをこのタイトルにするのがぴったりだと考えたんだ。

──ロックンロール+テクニカルギター+(キーボード)メロトロンの組み合わせが実に新鮮に聞こえる。このバランスをまとめる秘訣は? もしくは苦労は?

リッチー:苦労なんてなかったよ。制作上のいろんな分岐点でどのような選択をするか、そして直感を信じることが鍵だと思うんだ。頭の中で聞こえている音を録音するというのがポイントなんだよ。これには自信が必要だし自分の進むべき方向性をはっきりとわかっていなくてはならないのと同時に、一緒にプレイしているミュージシャン達の勘やセンスも信頼しなくてはならないんだ。僕は一緒にやっているメンバーと自分自身の才能を信じていた。だから基本的にレコーディングは楽だったね。

──「Can You Feel It」の疾走感とテクニカルな要素は素晴らしい。リッチーの特徴が良く出ているよね。

リッチー:実はこの曲は僕のセカンド・アルバム『FEVER DREAM』への回帰なんだ。あのアルバムに収録されている「Off The Rails」を聴いてもらうと、アレンジメントとプレイ・スタイルに「Can You Feel It」との共通点があるのを気付いてもらえると思うんだ。僕はZZトップのファンだし、ああいうアップ・テンポなギター・ブギーが好きなんだ。

──娘さんのオーガストが参加していますが、彼女が参加することになった経緯は? また彼女の素晴らしさをアピールしてください。

リッチー:自宅のスタジオは彼女の部屋の横にあるから、僕がレコーディングしているのをもちろん娘は聴いていたんだ。ある時彼女が冗談交じりに“パパは私を必要としているわよ。私がバック・ヴォーカルをやらなくちゃ!”って言うから歌ってもらったのさ。彼女は自分で曲を書くから、過去にスタジオで彼女の曲を録音したこともあるんだよ。ヘッドフォンをした彼女にどこでどういう風に歌ってもらいたいか指示したら、求めているものをずばり歌ってくれたね。年齢以上にしっかりした素晴らしい娘さ!

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