川田まみ、「Get my way!」インタビュー その1

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川田まみ インタビュー

I've Sound:北海道が誇る音楽集団I've 1ヶ月連続特集

■インタヴュー

──新曲「Get may way!」は、超ストレートなモダン・パンク・ナンバーですが、I'veの楽曲でも、ここまで真正面からパンクを扱った作品は少なかった気がします。

川田まみ:確かに、今までファンのみなさんが描いていたI'veサウンドのイメージとはかなり違いますよね。私にとっても、初めていただいた曲調の楽曲でした。ただ、やはりI'veはさまざまな楽曲のカラーを出していくのが売りでもあるので、これもまた新しいカラーかなって、思っています。

──川田さんの楽曲といえば、今までは“まみぶらーと”と呼ばれる、ハイトーンで伸びやかな声の響きを生かした歌い方で、感情移入をしてきた部分が多かったと思うんです。

川田まみ:確かに、私自身も行間に余裕を持たせた、伸びやかに歌えるメロディが得意なので、ファンのみなさんも私のそういう歌い方を評価してくださっているみたいですよね。

──でも、今回はあえて語尾を歯切れ良く切るような、とてもパワフルな歌い方を選ばれています。今までと全く違うアプローチでこの楽曲を披露することに、戸惑いや不安はありませんでしたか?

川田まみ:自分が今まで聴かせてきた武器や、多くの人のイメージにあったクールな部分が見せられないという不安がありました。今までの私って、それこそ島みやえい子先生の元でレッスンを受けていた時から、明るくてテンポの速い楽曲に対して苦手意識を持っていたんです。あと、せっかく築いてきた私のイメージを壊すのもどうかな?なんて考えていたり。でも、今年に入って私にも心境の変化があって、段々と肩の力を抜こうと思い始めていたんです。

──実際にはどのような心境の変化でしたか?

川田まみ:私のイメージって、今までのPVなんかで見せていた、クールで寂しげな表情の…っていう側面が強調されていたと思うんです。でも、自分の力を限定するように、そこにばかり縛られていたらいけないと、考えるようになりました。そのまま良い所は残しながら肩の力を抜いていこう、と。

──まさに、今回の楽曲は新しいチャレンジだったわけですね。

川田まみ:はい。プロデューサーの高瀬一矢さんから、レコーディング中に“もっと乱暴に”とか“吐き捨てるような感じで”とか、たくさんの歌い方のアイデアをもらいながらイメージを膨らませていったんです。すると、苦手だと思っていた歌い方にも、新たな発見がどんどん出てきて。高瀬さんも私の歌を受けて、またアイデアを提案してくれて。そういうディスカッションを重ねていくうちに、レコーディングもドンドン進行していきました。最後には、マイクを握り締めて叫ぶようなイメージで、思いっきり力も感情も乗せて歌えて(笑)。とても楽しいレコーディングでしたね。

──「Get my way!」が川田さんの活動における転機になりそうですね。

川田まみ:はい!少し前の私だったら、“私ではなくなってしまう”という不安で、上手く歌えていなかったと思います。そういう意味でも、今回は充実したレコーディングになりました。転機と呼べる楽曲かもしれませんね。

──今回もやはり作詞を担当されています。今までもアニメ主題歌をいくつか担当されていますが、今回の作詞は、どのようなプロセスで進められたのでしょうか?

川田まみ:まず、コミック全巻を「ボン!」と渡されたんです(笑)。あと、監督からあらかじめ“夏をイメージした映像にする”という、私の歌とリンクさせるエンディングの映像の構想をいただいていました。このシングル自体も夏の発売なので、かなり夏を意識した歌詞を心がけましたね。

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