【速報】真夏の夜のJAZZ in HAYAMA ~ Tribute to Bill Evans(2)

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▲山中千尋with Special Guest稲垣潤一
暫しの休憩を挟み、後半は山中千尋トリオからスタート。記念すべきデビュー10周年となる2011年は、8月24日にニュー・アルバム『レミニセンス』をリリース。さらには最新作『フォーエヴァー・ビギンズ』を引っ提げての全米デビューも決定するなど、ますます精力的な活躍が期待される中での出演だ。

◆山中千尋with Special Guest稲垣潤一画像

ステージに登場した山中千尋は静かにステージ上のピアノに向かうと、「アウトサイド・バイ・ザ・スウィング」を華奢な身体からは想像できないほどパワフルに演奏。ウッドベースの重低音と相俟って心地よい緊張感が会場を支配し、一気に聴衆の心を鷲掴みする。演奏後、「とても緊張しています」と小さな声で呟くと「テイク・ファイヴ」などさらに2曲を演奏した。

一流ミュージシャンによる夢の競演が呼びものの一つである本イベントで、山中千尋トリオがスペシャルゲストとして迎えたのは2011年にデビュー30周年を迎えたベテラン稲垣潤一。「僕って場違い?」というベテランらしからぬ謙虚なコメントと共に登場した稲垣は、自身の代表曲であり、永遠のサマーアンセムとして輝き続ける「夏のクラクション」をしっとりと歌い上げる。山中が「稲垣さんってリハーサルで8時間歌いっぱなしでも疲れないんですよね」と水を向けると、「歌いすぎて本番で失敗することもあるんです」と茶目っ気たっぷりに返すなど掛け合いも息がぴったりな二人。

二人はもう一曲、フランク・シナトラで有名な「夜のストレンジャー」をなんと日本語詞に替えて披露。宵の帳が降りる中、ムードたっぷりに競演を締めくくった。山中は、最後に再びトリオで「八木節」を披露。エモーショナルかつグルーヴ感たっぷりな演奏で会場を興奮の坩堝と化し、ステージを降りた。
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