「カクシゴト」でデビューした勝野慎子の独占取材!【第二弾】

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自分の本当の気持ちを歌で表現する手段を覚えた勝野慎子。自分の願望をひたすら詰め込んで歌っていた彼女だが、これからはそうもいかないという。その真意は……? 詳しくはインタヴュー第一弾を!




「私、楽曲を作ることで、心に溜めていた気持ちを開放する手段を得られて。その気持ちを記した楽曲が認められ、デビューも出来たわけだけど、今は、聴いてくれる人達がどんどん増え続けてるじゃないですか。だから今後は、無責任に自分の願望だけを押しつけるんじゃなく、ある程度、聴いてくれる人のことも考えた楽曲作りを行っていこうかなと思ってるんです」


――だけどみなさん、慎子さんの記す想いに、特に同性の人たちは、その生々しい感情に強い共感を覚えているぶん、無理に聴き手のことを考えなくてもとは思ってしまうんだけど。


「私自身、『女性だからこそ』と言う想いを記してるぶん、確かに同性に支持されたいとは思ってますけど。だからと言って、作ってる私自身が、ターゲットを考えすぎて楽曲を書くのもどうなのかなと言う気持ちも当然持ってます。だって、作為的な想いを持って楽曲を作り始めたら、絶対に生々しさは薄れていくと思うもの。ただし、一つ勘違いして欲しくないのが、私は聴いてくれる人のために楽曲を作るではなく、みんなに聴いてもらいやすい表現はするかも知れないというだけであって、他人に媚びた楽曲を作る気はないということ。
だって媚びすぎたら、私じゃなくなるし。それまでの私を支持してくれた人達にも失礼になりますよね。だから今後も、勝手に邁進させてもらいながらも、自己中心にだけはならないようにとは思っています」

――慎子さんの場合、女性の内面的な心情を強く押し出した歌が多いですよね。

「はい。とくに今回のマキシ・シングル"カクシゴト"に収録した3曲は、女性中心の考え方が強いです。きっと男性側から見た場合、『こういう女って困るよな』と思うかも知れませんけど(笑)」

――男性側からすれば、正直、言葉にはしない女性の本音の感情を見てしまった気がしました(笑)。だけど、それ以上に衝撃的だったのが、内ジャケットに映した、モザイク入りのセルフヌード写真だったんですよ。


「あの写真は、自分でセルフタイマーを使って撮り、それをパソコンに取り込み、遊びでモザイクをかけたんだけど。なんかすごく妖しくなっちゃったいましたよね(笑)。この写真を見た友達の間でも、『何処まで脱いだのか?』『パンツを履いているのか、履いてないのか??』と、かなり問題になってまして(笑)。写真を見てもらえればわかるように
(注・興味ある方は、実際に購入し、目にしてください)、モザイクをかけてなくても、ヤバいものが見えているわけじゃないんですよ。だけど、モザイクをかけるだけで、こんなにも妖しい雰囲気が出るっていうことが面白くって。それで、載っけちゃいました」

――インナー・スリーブには、同じく慎子さんが描いた、独特なタッチを持った絵も記されていますよね。

「絵は好きで描いてるんですけど、意外に現実逃避の手段だったりもするんです」

――と、言うと?

「私、コンピュータを使って作曲しているんですけど、煮詰まってくると、『気分転換にバッティングセンターにでも行こうか』って言うアウトドアな感覚じゃなく、別のソフトをスクリーン上に立ち上げ、その場で気持ちの向くままに絵を描いてく方へと走っちゃうんです。だから私にとって絵というのは、(作曲で煮詰まった時の)お手軽で身近な現実逃避って感覚が強いんですよ」


――
パソコンと言えば、慎子さんはみずからホームページも立ち上げてますけど。そこでもいろんな絵を発表してるんですか?

「はい。だけど最近は、自分のリリース情報を更新したり、掲示板に書き込んである人達へ返事を書いたりと言う程度かなぁ。このホームページは、私自身の趣味でやってるものだし、身近な営業ツールとして活用してるって感じです」
●取材・文/長澤智典
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