【ロフト2周年】必死さを背負いながらも楽しむ“自由というスタンス”

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必死さを背負いながらも楽しむ“自由というスタンス”

その場でだけ生まれる一瞬の興奮の美学、そんなロックの醍醐味…


2001.04.20(fri)SET LIST

1.境界線のエンジェル 
2.狂おしきこの世界
3.新曲#3
4.春だったね2001
5.何者
6.ピラニア 

7.想像病患者の夢
8.断崖の花
9.新曲#5
10.新曲#4
11.コスモス
12.スマイル
13.車輪の上 

14.わがまマン
15.日が暮れてゆく 

16.NIGHT AND DAY
17.SWEETHEART OF MY SOUL


THE GROOVERS◆NEXT LIVE◆

2001年7月21日(土)
新宿LOFT
open/18:00 start/19:00
チケット/前売り 3,000(当日 3,500)
     ※1ドリンク+税込み
6月2日(土)から●チケットぴあ
         ●新宿LOFT
         ●ローソンチケット
         ●e+にて前売り開始

【問】SOGO 03-3405-9999
   LOFT 03-5272-0382

新宿ロフト・オ-プン2周年記念イベント、その1発目を飾ったのは、新宿ロフトの歴史と共に、着実な活動の歩みを刻み続けてきたTHE GROOVERS。しかも、久しぶりのワンマンでの登場だ。

じつはTHE GROOVERS、ロフト・グル-プとはとても縁が深いというか、切っても切れない関係を築いているようだ。たとえば、今回の新生・新宿ロフトの2周年は、彼らにとってもレコ-ド会社や事務所から飛び出し、自由な身となり活動を始めての1周年と重なる時期という事実。さらに遡れば、現在の3人メンバ-としての初ステ-ジが、下北沢シェルタ-のオ-プン・イベント開催時だったということ。先にも触れたように、THE GROOVERSの歴史は、そのままロフト・グル-プの歴史の一翼を担ってると言っても、決して間違いではあるまい。

さて、この日のステ-ジだが。軽快なロックンロ-ル・ナンバ-がSEとして鳴り響く中、ラフな雰囲気でステ-ジへと登場した3人は、やおら楽器を手にするや、“せ~の”でブル-ジ-かつラフなセッション演奏を始めてゆく。いい感じでそれぞれの手に楽器の鳴りが伝わるや、この日のワンマン・ライヴは「境界線のエンジェル」からスタ-ト。のっけから破壊力満載のロックンロ-ルなステ-ジングを、客席へ向けマシンガンのように撃ちまくってゆくTHE GROOVERSの面々。

続く「狂おしきこの世界」では、さらにラウド&グル-ヴ感を増していく…。と言うよりも、演奏が進むにつれ、加速度的にどんどんテンションの上がっていく様は、ステ-ジから吐き出されるブル-ジ-かつロッケンロ-ルな轟音&グル-ヴ・サウンドを聴いてれば、容易に伝わっていくと言った方が正しいだろう。観客たちが暴れまくっているのは、当然のこと。そんな熱狂的な奴らの歓喜した想いを、心地よく突っ付くかのよう、ときおり演奏の途中で、3人のテンションの駆け引き勝負でのブル-ジ-なセッション・プレイも飛び交ってゆく。

その場だけで生まれる、一瞬の興奮の美学…そんなロックの醍醐味を、ステ-ジの随所から、たっぷりと滲み出させてゆく、THE GROOVERSのイカしイカれた3人…。

「想像病患者の夢」では、ポエトリ-・リ-ディング的な歌を披露。「断崖の花」では、ミッドテンポの聴かせの表情を見せたり。中盤では、より破壊力を増した、2作の新曲も登場。さらに「日が暮れてゆく」では、藤井一彦の“歌ってくれよ”という言葉を受けた観客たちが、心地よくサビメロを歌いあげていたのも、印象的な一場面だった。

本当に今の3人は、自由という自分たちのスタンスを、必死さを背負いながらも楽しんでいるのだろう。相変わらず轟音ギタ-・サウンドを轟かせつつも、MCでは、これまではなかなか見せなかった毒舌を、いい感じで舌を滑らしながら語っていた藤井一彦の、表情。終始笑顔でベ-スを弾いていた、高橋BOBの開放的な姿。相変わらずパワフルなビ-トを叩きながらも、ラフな感じで観客たちとコ-ル&レスポンスしていた藤井ヤスチカ。現在のTHE GROOVERSからは、そんな“束縛という轍を叩き割り、自由という翼を広げ、大空へ大きく羽ばたき始めた”フリ-ライドな精神が伝わってくる。

くだらない理屈など、そのブル-ジ-な轟音ギタ-・サウンドで蹴散らしてゆけばいい。そんな高い意識が演奏の中から伝わってくる、今のTHE GROOVERS。その興奮を再び体感したい奴は、7月21日・新宿ロフトでのワンマンへ、足を運べばいい。

文●長澤智典

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