【速報】対米同時多発テロにまつわる音楽情報 Vol.4
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【速報】同時多発テロにまつわる音楽情報 Vol.4 大変、痛ましい事件が起こりました。それに伴い、現在アメリカでのコンサート・イベント等のほとんどは、中止、あるいは延期となっています。日本来日公演などに関しましても、情報が入り次第、掲載いたします。 ※ニュースが入り次第、リアルタイムに更新いたします |
| ●インキュバス、NY公演で救済に協力 |
 | Incubusは９月15、16日にマンハッタンのHemmerstein Ballroomで行なわれたソールド・アウト・コンサートの収益金を、「ニューヨーク市と今回の悲劇によって被害を被った人々への救済金」として寄付するという。プロモーターおよび地域のラジオ局もまた、今回の米国東海岸での同時多発テロ事件に協力するという。 Incubusの４枚目のアルバムとなる『Morning View』はEpic Recordsから10月23日に米国で発売される。'99年のマルチプラチナム・アルバム『Make Yourself』に続く今回のアルバムには、シングル「I Wish You Were Here」が収録されている。 |
| ●バックストリート・ボーイズがテロ攻撃で死亡したクルーを追悼 |
 | Backstreet Boysのクルーメンバーで大道具のDanny Leeが、９月11日（火）にハイジャックされ世界貿易センターに衝突したアメリカ航空11便ロサンゼルス行きに搭乗していた。Leeは彼の妻のKellieがもうすぐ２人目の子供を出産するため、彼女に会いに行く途中だった。Leeは９月10日（月）にボストンのFleet CenterでBackstreet Boysのコンサートを終え、仕事が完了したため翌11日の朝、ロサンゼルス行きの便に搭乗した。 米国を襲った惨劇から２日後の９月13日（木）、最愛の夫を亡くした妻のKellie Leeは体重８ポンド12オンスの元気な女の赤ちゃんを生んだ。Leeの２歳になる娘に妹ができたが、もちろん彼女はまだ彼女の父親と国家に起きた事の重大さを理解できない。KellieはLos Angeles Times紙に次のように語っている。「子供には“お父さんは家に帰って来ないのよ”って説明しました」「するとこの子は“帰ってくるよ。お父さんは５分したら帰ってくる”って言ったんです」 Backstreet Boysは９月12日（水）にトロントのAir Canada Centreで行なわれたコンサートで黙祷を捧げた。１万人以上のオーディエンスがLeeと、惨劇の犠牲となった多くの人々に哀悼の意を表して頭を下げた。一方、Backstreet Boysのメンバーはツアーを続行するか否かという困難な問題について決定を下した。彼らは９月17日（月）、ケベック州モントリオールのMolson Centreでコンサートを行なう予定だ。 |
| ●ベテランラッパーのDana Daneの安否が未だ確認できず |
 | Dana Daneの家族と友人は、世界貿易センターで仕事をしていたベテランラッパーで未だ生存が確認されてない彼の安否を気遣っている。Daneは行方不明となっている数千人のニューヨーカーのうちのひとりで、家族や友人らはそれらの人々の生存を願い、マンハッタンのダウンタウンでは救助活動が続けられている。 Dana Daneは特徴ある英国訛りで嵐のごとくラップ界を席巻した。特に彼のデビューアルバム『Dana Dane With Fame』（'87年）からの１stヒットシングル「Nightmares」は有名。彼は'90年に『Dana Dane 4 Ever』をリリース、続いて'95年には『Rollin' Wit Dane』を出している。 行方不明者の問い合わせはBureau Of Labs電話(212) 447-2998まで。世界貿易センターを拠点にしていた会社の多くはホットラインを設置している。各社の連絡先は番号案内で検索できる。 |
| ●ラテン・グラミー授賞式に中止の可能性。賞の授与には影響なし |
 | ９月11日（火）にロサンゼルスで予定されていたLatin Grammy Awardsは、先週米国を襲ったテロ攻撃の影響で延期されていたが、全面的に中止となる可能性も出てきた。しかし、Recording Academy及びLatin Recording Academyの社長兼最高経営責任者Michael Greeneは、受賞者は中止に関係なく賞を受けとることができると約束している。 Greeneは９月14日（金）に次の声明を発表した。 「我々は米国の大きな損失と惨事を世界各国と共に悼んでいます。Recording Academy、Latin Recording Academy、Cossette Productions、CBSのシニアエグゼクティヴらと会議を開き、今年のLatin Grammy Awardsについて現実的な選択を決定しました。授賞式とイベント放送のキャンセルまたは振替に関係なく、式が中止となってもDeloitte & Touche（Grammyの票を数える信託会計会社）と協力して各受賞者は称えられ、正式に賞が贈られるので安心してください。結論が出しだい、皆さんに早急に報告します。このような非常に厳しく、辛い時期に常に辛抱強く支えてもらい感謝しています」 授賞式は11日（火）夜にカリフォルニア州イングルウッドのForumで開催され、CBSで放送される予定だった。出席予定となっていたのは、Ricky Martin、Carlos Santana、Jennifer Lopez、Nelly Furtado、Sean "P. Diddy" Combs、Destiny's Child、Christina Aquilera、LL Cool J、Marc Anthony、Jimmy Smits、Arnold Schwarzeneggerなど。 |
| ●マドンナがロサンゼルスのコンサートで示した愛国心 |
 | Madonnaは９月13日（木）、ロサンゼルスのStaples Centerで行なわれたコンサートで９月11日に起きたテロ攻撃に対して彼女の考えを示した。 彼女はまず、米国の星条旗をスカートにしてステージに立ち、文字通りの愛国色を見せた。ファンはそのポップスターの衣装に先んじて、ショウが始まる前の数分間、一斉に“U-S-A”と叫んでいた。その後、「Material Girl」のMadonnaは会場の観衆と共に１分間の黙祷を捧げた。 Madonnaはファッションだけでなく金銭面でも愛国心を示し、９月13日（火）のコンサートの収益金を惨劇で孤児となった子供たちのために寄付すると発表した。彼女は４夜連続のショウのうち、Drowned Tourの米国での最終公演となる、L.A.のダウンタウンの会場で行われる９月14日（金）と15日（土）の２日間でも同じことをする予定だ。あるファンはオンラインディスカッションで次のように語っている。 「世界の誰もががんばっていると思うけど、彼女は特にすごいことをしたと思う。コンサートというのは調和を祝うもので、彼女の音楽は……すごい、Madonna！」 15日（土）のショウは当初、テロ攻撃があった日の９月11（火）に予定されていたもの。 関連ニュースでは、LAUNCH.comで９月15日（土）の公演チケット２枚がオークションにかけられている。収益金はすべて米赤十字カリフォルニア州サンタモニカ支部に寄贈される。入札はlist.auctions.yahoo.comで行なわれる。 |
| ●メタリカが愛する人をテロ攻撃で失った人々に同情の意を表す |
 | Metallicaはバンドのサイトを通して、９月11日（火）にNYとワシントンD.C.を襲ったテロ攻撃についての声明を発表した。 「米国と世界史の両方において、実に恐ろしい日でした。多くの人々の命が理由もなく奪われました。そして、この例にない大惨事でさらに大勢の人が被害を受け、傷を負っています」 「直接、惨劇の犠牲となった人々と（僕たちの多くがそうであるように）この惨事に怯え、動揺を感じている人々に心から哀悼の意を表し、祈りを捧げたいと思います。惨劇と比べると言葉はちっぽけなものですが、これが今の時点で僕たちができることの全てです。本当に残念です」 「多くの人がしているように、当面お互いに連絡を取りあうことがとても大切です。会話をして、もしよければMetallicaの音楽をかけ、あるいはどんな音楽でもいいから何か気分が良くなるようなことをしてみてください。このオフィスでも、みんなと同じ悲しみを感じています」 Metallicaのファンの中にはメンバーがニューヨークかワシントンD.C.にいたのではと心配している人もいるかもしれないが、バンドのサイトは、ギタリストのKirk Hammett、ヴォーカルのJames Hetfield、ドラマーのLars Ulrichらは西海岸にいて、全員の無事を確認している。 |
| ●ペリー・ファレルが、中東情勢は政治的な分析診断が必要と語る |
 | イスラエルを訪れているJane's Addictionのヴォーカル、Perry Farrellは、中東問題は根深く長期に渡っていると我々に語った。 「兄弟たち、あるいは少なくとも、いとこ同士が互いに仲良くするという点で、中東は世界で最も困難な状況にある」 「もし自分の親類が殺されたら、怒って永遠に恨み続けるだろうか？ そうしないことはすごく難しいだろう。何が起きているのかきちんと分かっているか？ 俺はとても高い場所から問題を見ている。それは多くの事が重なって、影響を受けているという思いだ。何年もこの問題に取り組んで、ずっと研究し続けている。それでメカニックが自動車のことを語るように、見たところこれは複合的な問題なんだ」 Farrellは人々にあるがままの状況を見てほしいと付け加えている。 「人々が報道に反応しているのを見ると気分が悪い。もし現在の状況に意見を言うんだったったら、よく勉強しておくことだ。つまり、歴史を。歴史を知らないといけない。ユダヤの律法とか、精神世界で何が起きているか知っておくべきだ。大部分の人はそこで何が起きているのかほとんど知らない。分かる？ 人生で起きていることが分からないんだから、ましてやイスラエルで起きていることなんか分かりっこないだろう」 Farrellは９月17日（月）の日没にユダヤの新年Rosh Hashanahを祝う予定。 |
| ●ホイットニー・ヒューストン、米国国歌「The Star Spangled Banner」を再リリース |
 | Whitney Houstonが所属するレコード・レーベル、Arista Recordsの役員は、Whitney Houstonが歌う米国国歌「The Star Spangled Banner」の再リリースを検討している。「The Star Spangled Banner」は10年間の湾岸戦争の時期にレコーディングされたもので、ゴールド、そしてBillboad Hot 100チャートでは最高20位を獲得している。 「The Star Spangled Banner」の収益金は、世界貿易センターおよび米国国防総省でのテロ攻撃の犠牲者のために寄付される模様。しかしArista Recordsのスポークスパーソンによれば、プレス時間の時点でHoustonは詳細を正式に認めることはできない、としているとのこと。 「The Star Spangled Banner」1814年、Francis Scott Keyが書いたもので、公式な米国の国歌として1931年に指定された。 |
| ●メイシー・グレイ、プロモ・ショウケースをキャンセル |
 | Macy Grayのニューアルバム『The Id』のプロモーション・スケジュールが、９月11日の米国東海岸での同時多発テロの影響を受けている。 オフィシャルサイトによると、Grayは９月14日にマンハッタンのToday Showで予定されていたライヴをキャンセルしたという。またGrayの出身地でもあるロサンゼルスのCDショップ、Wherehouse Recordsで９月21日に予定されていたサイン会もキャンセルされたと、CDショップ・チェーンのスポークスパーソンは語っている。 Grayの２ndアルバム『The Id』は９月18日に米国でリリースされる。同アルバムには、Erykah Baduをゲスト・ヴォーカルとしてフィーチャリングしたシングル「Sweet Baby」が収録されている。 |
| ●ホイットニー・ヒューストンは生きている。広報担当が噂を否定 |
| Whitney Houstonがドラッグの過剰摂取で死亡したという噂がウソであると、彼女の広報担当であるNancy Seltzerがコメントを発表した。 「Whitney Houstonは元気です。あくまでも噂であり、真実ではありません。彼女は“皆さん心配してくだって、ありがとうございます”と言っています。彼女は自宅で家族と共に元気にしています」 Houstonのレコード会社であるArista Recordsも、彼女はちゃんと生きていると伝えている。９月７日（金）にマディソンスクエア・ガーデンで開催されたMichael Jacksonの30周年記念イベントでは、出演したHoustonの弱々しく痩せ細った姿がニュースとなり駆けめぐった。彼女はJacksonの記念イベント２日目である10日（月）にも出演予定となっていたが、それを直前になって理由も述べずにキャンセルしたと伝えられている。その日のショウでは、J Recordsのアーティスト、Deborah CoxがHoustonの代わりにJacksonの曲「Wanna Be Starting Something」を歌った。 |
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