川崎CLUB CITTA'オープニング・シリーズ・レポート_2002.01.30

ツイート
~

オープニング・ライヴに相応しい勢い溢れるパフォーマンス

時代は変われど、本物は…


THE HIGH-LOWS TOUR2001-2002
<WELCOME TO THE HOTEL TIKI-POTO>

M1 罪と罰
M2 俺軍、暁の出撃
M3 相談天国
M4 21世紀音頭
M5 十四才
M6 クリーミー
M7 コスモス
M8 フルコート
M9 シッパイマン
M10 ガタガタゴー
M11 モンシロチョウ
M12 スーパーソニックジェットボーイ
M13 不死身のエレキマン
M14 青春
M15 ハスキー(欲望という名の戦車)
M16 真夜中レーザーガン

Encore
M1 ニューヨーク
M2 不死身の花
M3 ミサイルマン



川崎CLUB CITTA'オープニング・シリーズのメインページはこちら!
川崎CLUB CITTA'のオープニング、いわゆる、オープニング・ライヴの筆頭として、彼らほど相応しいバンドもいないように思える。

それは川崎という土地の匂いからなのか、オープニング・イベントという場の雰囲気が盛り上げているものなのか、以前在ったCITTA'というブランドが醸し出していた空気感が期待させるものなのか(前のチッタが閉まる2000年3月にも彼らは出ているが…)。

そんな思いに耽りつつ、とにかく新しいCITTA'復活の幕開けはハイロウズのドライヴの効いた演奏、激しいテンションで始まった。

1曲目の「罪と罰」から疾走したこのライヴ、ハナッからのすっ飛ばしっぷりは、客席で宙を舞う人の数の多さにも見てとれる。初っ端からアクセル全開ですすむライヴを見つつ、やはりハイロウズはスタンディングが良いなあと改めて実感する次第。ライヴ前にアタマを過ぎった何故ゆえオープニング・ライヴが彼らなのかという疑問も瞬時に解決した模様。

ステージではファンならずとも、一度は目にしたことのあるだろうヒロトのパフォーマンスが、改めて観てカッコいい。舌を出したり痙攣するように首を振りながら暴れ走り回るいつものあれ。

高校生の時初めてブルーハーツでのヒロトのあのアクションを見て、完全にキ○ガイだと思ったが(失礼! 当然それ以外にも、例えばストレートな歌詞やシンプルなメロディなども良い意味で衝撃的だった)、いつの間にかカッコ良いと感じているから我ながら不思議だ。むしろ僕を含め観客側もあのパフォーマンスでボルテージが上がってくる。自分が感じたままに身体を動かして、叫び、楽しむことがロックなんだということを、まるで、今尚身をもって僕らに教えてくれているようだ。

「相談天国」「十四才」などおなじみのシングル・ナンバーを絡め、ボルテージは限界まで上がり続けライヴは終盤に。ヒロトがフライングVを弾く姿も久しぶりに観られ、19曲(アンコール込)のライヴは、心地よい疲労感と本物のロックのピュアな楽しさに触れられた貴重なものとなった。

今回、バークス・スタッフのI嬢と一緒に観ていたのだが、編集部最年少の彼女はクラブ系ヒップホップ系大好きといういわゆる、最近の娘なので僕のようなプチオジサンと違い、果たしてどんな感想を持つものかと興味あったのだが、彼女が言った「感動しました」という一言が全てを物語っているのだと思う。

時代は変われど、本物は…ということですね。

ところでMCで言われるまで気が付かなかったのだが、ヒロトはその日、学生ズボンを履いていたらしい。うーん、いま学生ズボンを履くということ、そのセンス、やっぱり天才か。くどいようだが、そんなヒロトはカッコよかった。最後の最後にパンツ脱いで、ステージをフルチンで走り回ってるところも含めてね!

文●平田賢一

この記事をツイート

この記事の関連情報