ザ・ズートンズ/ザ・バンディッツ、ライヴレポート

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ザ・バンディッツの主催でリヴァプールで行なわれていたクラブ・イベント、<バンドワゴン>が、ついに日本でも開催された(東京・5/30渋谷クラブクアトロ/大阪・5/31心斎橋クラブクアトロ)。このイベント、リヴァプールでは有名な存在で、過去にザ・リバティーンズや、シークレット・ゲストとしてオアシスのノエルも参加したことがあるとか。アルバムがUKでNo.1を記録した、ザ・コーラルの成功以降、注目を浴びるリヴァプール・シーンだが、このシーンを引っ張る若手2バンドの対バンが日本で実現したわけだ。

ザ・バンディッツは1月に、ザ・ズートンズに至っては5月に日本デビュー盤をリリースしたばかりだというのに、この日会場となった渋谷クアトロは満員に近い大賑わい。開演前の熱気も新人2バンドのそれには思えないほどだった。

そんな中、まずはザ・ズートンズのステージがスタート。ちょっと怪しげなB級映画っぽさがダイナミックに表現され、ライヴでも摩訶不思議サウンドが炸裂。グルーヴ溢れる演奏、デヴィッドの哀愁漂う、でもどこかコミカルなヴォーカルも味があるが、なんといってもこの日の主役は紅一点のアビ。サウンド的にも重要な役割を果たしていたし、演奏のないときにはサックスをエア・ギターのように振り回して踊りまくったりと、とにかく見ていて楽しい。

続くザ・バンディッツは男ばかり6人組のロック・バンド。ファッションやサウンドも男臭いロックンロールな感じだ。ザ・ズートンズがインテリジェントな不思議サウンドで、文科系なイメージなのと好対照。演奏面でやや不調な場面もあったようだが、ささくれた荒々しいサウンドで会場は盛り上がっていた。アンコールはさらに大盛り上がりで、アルバムのリード・トラック「2ステップ・ロック」とクラッシュのカヴァー、「ガンズ・オブ・ブリクストン」を演奏。最後にはズートンズのメンバーもステージに上がって挨拶をした。

両バンドともパワフルかつ超・個性的で、現在のイギリスのニュー・ロックの勢いを垣間見た気がした。なお、ザ・ズートンズはFUJI ROCK FESTIVAL '04への出演が決定している。

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