ピートの元ガールフレンド、薬物依存症を激白

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ザ・リバティーンズのフロントマン、ピート・ドハーティの元ガールフレンドが、彼の薬物依存症をタブロイド紙のインタヴューで激白した。ドハーティと'02年4月から交際していたというケイティ・ルイスは、彼に勧められて自分もドラッグ依存症になったこと、喧嘩した際にカミソリで切りつけられたことなどを明かした。

ルイスは、付き合い始めて1ヶ月後にドハーティにヘロインを勧められたと『Daily Mirror』紙に語っている。「彼と一緒にドラッグをやれば、“アルカディア(理想郷)”にたどり着くことができるって言われたの。私達にとって完璧で平和な世界があるって」当時のルイスは、自分にとって“ヒーロー”だったドハーティの言うことには何でも従ったと話している。最初は気分が悪くなったものの、数日後には彼同様、依存症になっていたという。

ドハーティの感情の起伏は、昨年、ザ・リバティーンズが彼抜きでヨーロッパ・ツアーを行なったときから酷くなったとルイスは話している。「ピートはより暴力的で被害妄想が酷くなったの。1日中ドラッグに浸かってた。一度、2人ともハイになってて喧嘩が始まったとき、ピートはカミソリの刃を持ち出して私の腕を切りつけたのよ。コントロールが効かなくなってたわ」

ルイスは、この出来事がきっかけでドラッグを止める決心をした。しかし、ドハーティの人生は、ますます薬物中心になったという。「彼はドラッグを買うために何でもしたわ。レコード会社からもらったシルバー・ディスクを100ポンドで売ったり、ドラッグと引き換えにCDにサインをしたり……。彼はそんなことしか興味なかったのよ」

彼女は、ドハーティの周りに群がる若いファンに忠告を発している。「私がそうだったように、若い子達は彼らの“ヒーロー”であるピートと一緒にいたいって思う。そして彼と同じようにドラッグをやることになるわ。最初は無料でもらえるの。彼らがまた欲しいって言い出すのは分かってるから。ピートは、そこでマージンを取ってるのよ。彼はどんどん嫌な人間になっていくわ」

現在のドハーティは、35万ポンド(およそ7,000万円)の借金があるという。ルイスによると、ドハーティの新しいバンド、ベイビーシャンブルズの活動も全てドラッグを手に入れるためだと話している。「ギグの儲けは、ドラッグを買うために使われてるのよ」

ルイスは、ドハーティがリハビリを断念した薬物更正施設プライオリティーにて依存症を克服した。彼女はこの出来事をテーマにドハーティと「What Katie Did」を共作。同曲は来月発売されるザ・リバティーンズの2ndアルバムに収録されている。

ザ・リバティーンズはサポートメンバーを迎え、ピート抜きで<FUJI ROCK FESTIVAL '04>に出演する。

Ako Suzuki, London
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