<FRF'04>エンターテイメント・ショーを見せつけた、大注目のフランツ・フェルディナンド

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2日目のGREEN STAGE、「ちょっとこの時間じゃ早すぎるんじゃない?」と言いたくなるくらい、大きな歓声が上がったのが、お昼過ぎに現われたグラスゴー発の大注目新人バンド、フランツ・フェルディナンド。デビュー・アルバム『フランツ・フェルディナンド』は斬新な曲展開と完成度の高さがかなりの話題を呼び、日本でも大ヒット。そんな彼らが<フジロック>にやってくるということで、始まる前からファンは大興奮。

メンバーが出てくると女の子の黄色い歓声と大きな拍手が…。白のストライプ・シャツにオレンジ色のネクタイでキメたアレックス(Vo&G)、その他メンバーもアートスクール出身なだけ、みんなオシャレな格好で登場。ステージの真ん中でタイトにセットされた機材、「Cheating on you」で幕を開けると観客は“これぞ、フランツ・サウンド”という感じで大興奮。続いて披露された「40'」では手拍子が鳴り響く。愛嬌とセクシーさ全開のアレックスの観客への視線、そして手の動き、さらに一曲一曲に曲の説明を一言つけ加えるあたり、さすがはグラスゴー中を虜にしただけある、練り上げられたエンターテインメント性が高いパフォーマンス。日本の観客もどんどんと吸い込まれていく。

「Tell her tonight」では「ダンスして!」と一声かけて大盛り上がり、さらにイントロから大興奮だったのは「Take me out」。さらにニック(G)も「こんなすごい美しいところで演れてすごいHappy!」と言ってたように彼らも<フジロック>でのプレイを楽しんでいたようだ。途中の「Shopping for blood」ではスペシャル・ドラマーを招いてツイン・ドラムでの曲を披露。どの曲もアルバムをリリースしたばかりということで、たくさんの観客が曲を知っていて、みんなで合唱がおこったり…とかなりの盛り上がりをみせた。事前に練られたステージはまさにエンターテインメントという感じで楽しませてくれたのは確か。しかし、フェスでの経験が少ないだけにまだまだ演奏面での物足りなさを感じたのもあった。やはり楽曲がいいだけにもっともっと演奏的にも期待をしてしまうのは仕方ないことだろう。これからもっともっと期待の高まるフランツ、次はどんなパフォーマンスをしてくれるのか…非常に楽しみだ。

<セットリスト>7/31@GREEN STAGE

Cheating on you
40'
Tell her tonight
Come on home
Take me out
Auf Achse
Jacqueline
The dark of the matinee
Shopping for blood
Michael
This fire
Darts of pleasure

(i.tomo)
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