<FRF04>を熱狂させた話題の!!!(chk chk chk)を直撃!

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ダンスに対する何らかの“発火点”になればいい

<FUJI ROCK FESTIVAL 04>で観客をダンスの渦へと巻き込み熱狂させた!!!
“chk chk chk”という発音でお馴染みの彼らだが読み方は同音を3回繰り返すものならなんでもアリ!
そんなイカしたバンド名と共に、その音楽性も実に衝撃的。
前N.Y.市長ジュリアーニの市政を批判したシングル曲
「ミー&ジュリアーニ・ダウン・バイ・ザ・スクール・ヤード」で一気に話題となったのだ。
ダンスミュージックよりも深いそこはかとないグルーヴとオリジナル・パンク精神に基づく
音楽に対するエネルギーは、アルバム『LOUDEN UP NOW』でも見事に昇華されている。
そんな彼らに!!!結成の経緯やあの話題曲の真相を訊いた。

 PVフル試聴!!!


↑「ハロー? イズ・ディス・シング・
オン?」
のフルPV。
ライヴの映像が挿入された仕上がりに。
――東京公演のライヴ(04/7/30@リキッドルーム恵比寿、最高でした。

タイラー・ポープ(G): お客さんが、スタートの時点からヤバかったね。エルギーが半端じゃなかった。僕らとしてもパワーをもらう部分が多くて、かなり楽しめたね。

ニック・オーファー(Vo): 日本に来られたことがまずは一番の喜びだったんだけど、昨日の出来事もエキサイティングだった.よ。

ジョン・ピュー(Dr): オーディエンスにはとにかくダンスをして欲しいし、僕ら自身もみんなを突き動かす演奏を心掛けている。昨日のショウは、そんなコンセプトが上手くいった証だね。

――!!!結成の経緯とは?

ジョン・ピュー: 今時のパンクっていうのはオリジナル・パンクと違って、マッチョで体育会系な雰囲気がある。ただ、僕らがサクラメント(カリフォルニア州都)のローカル・シーンでパンクを聴き始めた頃、そこまでシーンはステレオタイプじゃなかった。議論や対立があるにしろ、それは建設的だったし、温かさもあった。簡単に言ってしまうと、'90年代の半ば以降からはそういう魅力がなくなってしまったんだ。システムへの反抗~破壊っていうのが、パンクのテーゼとしてある部分機能していたんだけど、それすらも“パンクのシステム”に取り込まれていった。そういう状況に絶望したんだね、僕らは。

ニック・オーファー: そんなこんなで模索している時期に、俺らはDJハーヴィやエリック・ダンカンみたいなハウス・ミュージックのDJたちを発見したんだ。最初はそういう音楽に対して偏見があって、懐疑的な部分もあったよ。ただ、彼らがやっていたようなパーティは、俺らが思っていたような保守的で洗練されたものじゃなく、随分ルードな雰囲気を持っていた。それにソウルフルでもあったし。そういう部分で、俺らはシンパシーを持つことができたんだ。

最新アルバム
発売中
Warp Records/Beat Records
BRC-95 \ 2,500(tax in)

1 ホエン・ザ・ゴーイング・ゲット・タフ、ザ・タフ・ゲット・クレイジー
2 パードゥン・マイ・フリーダム
3 ディア・カン
4 キングス・ウィード
5 ハロー?  イズ・ディス・シング・オン?
6 シット・シャイセ・メール Pt.1
7 シット・シャイセ・メール Pt.2
8 ミー・アンド・ジュリアーニ・ダウン・バイ・ザ・スクール・ヤード(ア・トゥルー・ストーリー)
9 テーマ・フロム・スペイス・アイランド
10 シット・シャイセ・メール Pt.1(instrumental)
11 インテンシファイダー Sunracapellectrohshit Mix 03

――前N.Y.市長ジュリアーニを皮肉った曲「ミー&ジュリアーニ・ダウン・バイ・ザ・スクール・ヤード」。このシングル曲が大ヒットしたわけですが、リリースした後の反響は?

ニック・オーファー: 反響は大きかったけど、法律を変えるまでには至らなかったね(笑)。政治的な歌詞で知られたクラッシュにしてもそうだけど、結局こういう歌詞は批判的ではあっても“説教”じゃないんだ。クラッシュはエリザベス女王に対して批判的なことを歌ったけど、それで何かが変わったわけじゃないし、彼らも変えられるなんて思っていなかっただろう。俺らも同じで、この曲でダンスに対する何らかの“発火点”になればいいと思っている。ただのアンセムとして受け取って欲しいね。

――この曲は政治的オピニオンが強いのですが、意外にもバッシングとかはないんですね。

ジョン・ピュー: う~ん、ネガティヴなものがこの曲にあるとしたら、それは…「ここまで言わなくても良かったんじゃないか」って少々反省している点かな(笑)。

――ただN.Y.は、これまでよりもますます保守化が強まっていますね。

ジョン・ピュー: 確かに。ただ、未だにこの街へ来る人たちは、自由でボヘミアン的な雰囲気に憧れている部分もある。そういう人たちは決まって傍観者で、クリエイティヴなことは何もしようとしない。それがこの街の保守化を進めていることの一つさ。あとはブルームバーグの市政だろうね。今、N.Y.では交通機関とか不動産の値段がすごく上がっているんだけど、それは彼の願っている状況でもある。つまり、金持ちだけが優遇される街作りっていうことだ。僕らの友達も、どんどんこの街を去っていっているよ。ミリオネアによるミリオネアのための遊び場で、庶民には生活費がかかり過ぎる。ただ、そういう状況への怒りっていうか反発っていうのは、僕らの音楽に対するエネルギーになり得るんだ。

インタビュー: 岡本俊浩  通訳: 吉田香織

※!!!のライヴ・レポなど<FUJI ROCK FESTIVAL 04>特集へはこちらから
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