<FRF04>迫力ある人力グルーヴで観客を踊らせた、!!!(chk chk chk)

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チック・チック・チックという発音でお馴染みの!!!。読み方は同音を3回繰り返すものならなんでもあり。バンド名からして“そんなバンド今まであったか…?”という感じでイカしているのだが、前N.Y.ジュリアーニ市長の市政を批判したシングル曲「ミー&ジュリアーニ・ダウン・バイ・ザ・スクール・ヤード」で話題となり、アルバム『LOUDEN UP NOW』もリリースしたばかりとあって大注目のフジロック・ステージ。

3日目に夕方WHITE STAGEと夜のRED MARQUEEの2回パフォーマンスをした彼らは、今年の“フジロック・ベスト・アクト!”との呼び声も高かった熱いステージをみせつけた。WHITE STAGEでは「パードゥン・マイ・フリーダム」で幕をあけ、ジワジワと音の重なるグルーヴに、ゆったりとしたミニマルのような展開もありつつ、ギターの爆発音と共に「F○CK!」の連呼でしょっぱなからぶっ飛びモード。作品以上に伝わってくるダンスミュージックのエネルギーと、それぞれの巧妙な音の重なり合いから成る人力グルーヴは、力強い生命力を感じさせると共に観客を自然とダンスさせる力を持っている。ニューウェイヴ、エレクトロ、パンク、ジャズ、ファンク、ロックあらゆるジャンルを消化したなんとも言葉にならないサウンドは、懐かしさを感じつつも、今だからこそ表わせる音といったエッジの効いた衝撃だ。ギターは煌きと怪しさが交差したサウンドで、ベースは身体の内に響くように太く…それぞれの楽器が出す音のセンスも本当に素晴らしい

そしてステージ上で観客を釘付けにしたのはヴォーカル、ニック。とにかくすごい勢いを感じるキレた歌い方と怪しげな踊り……“何かを変えてやる!”といった確信犯的な存在感は最近ロックやパンク・シーンでも見られなかったカリスマ性があった。終盤では、あの話題曲「ミー&ジュリアーニ・ダウン・バイ・ザ・スクール・ヤード」も披露。とにかくダンスしまくるオーディエンス。一時間近く演ったプレイだったが、あっという間に終わってしまって、彼らがステージを去った後も観客は口々に「短すぎる…」と残念がっていた。

※インタヴューや話題のフルPV「ハロー? イズ・ディス・シング・オン?」が掲載された特集ページは下記アドレスから。
https://www.barks.jp/feature/?id=1000002115

<セットリスト>
White Stage
1.Pardon My Freedon
2.Hello? Is This Thing On?
3.Shit Scheisse Merde Pt 2
4.Dear Can
5.Me And Giuliani Down By The School Yard (A True Story)
6.Intensify

Red Marquee
1.Pardon My Freedom
2.Hello? Is This Thing On?
3.Dear Can
4.Instinct
5.Me And Giuliani Down By The School Yard (A True Story)
6.Intensify
(i.tomo)
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