<FRF'04>渋くてファンキーなブルース、リトル・ジョー・ワシントン!

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年々グレードアップしている<フジロック>の会場。WHITE STAGEから歩いていくボード・ウォークでは夜、キラキラ光るとミラーボールで装飾された幻想的な雰囲気が本当に美しかった。そしてそのボード・ウォークの最終地点、ORANGE COURTはさらに素晴らしい雰囲気のステージが作られていた。小さいけれど、緑に覆われた自然を満喫できるステージ、ゴハンも美味しかった! そんなピースフルなステージで行なわれたのが、本物ブルース・ドレッドのおじいちゃん、リトル・ジョー・ワシントン with テキサス・イースト・キングス! 前日の深夜に苗場食堂で行なわれたショート・パフォーマンスはそこいら中にいた人が集まりかなりの観客を沸かせとあって、今回のステージにもたくさんの若者が訪れた。

関係者の話では来日直前に犬にかまれた…というリトル・ジョーは、ほとんどを車椅子で移動。既に高齢でもあるし、身体も細くて小さい。そんな彼はこの日もステージに立った。もちろん、椅子が用意され座っていたのだが、どんどんとステージでのってくると立ち上がって演奏し、全身全霊で歌い、そしてギターを弾く。ギターがまるでおもちゃのように軽々と弾きながら、独創的な演奏を披露し、その技にはお客さんからも歓声が上がった。また、ただ弾くだけでなく、歯で弾いたり、身体やドレッドにまでにこすりつけて音を出したり…楽器が音を出すというその魅力をあらゆる角度から引き出していた。歌声も渋い! でもそこには力強さも感じる。これぞテキサス・ブルースといったサウンドなんだが、愛嬌のあるファンキーなその妙技に若い世代をはじめ、多くの人をロックしたライヴ。ライヴ終了後の拍手は、“来てくれてありがとう!”とそんな想いを送った拍手だったに違いない。

<セットリスト>
8/1@ORANGE COURT

M1. Mrs. Dee
M2. Ain't Nobody's Business
M3. I Feel All Right
M4. Blues In The Key of G
M5. By My Hand
M6. B Flat
M7. Unfinished Business M8. Last Tear
M9. You Take your close off And I'll Go an Get the Checkin'
M10. Okey Dokey Stomp
M11. The Things I Use to Do
M12. Bye Bye
M13. I Just Want to Suck It (Joe on Piano)
(i.tomo)
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