<FRF'04>“祭り”で締めた渋さ知らズオーケストラ

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最終日のホワイト・ストライプスで熱をあげたGREEN STAGE、大トリだったはずのモリッシーがキャンセルのため、紹介されて登場したのはそっくりさん(?)のモリッシー率いるザ・スミス・トリビュート・バンド。この突然のキャンセルは本当に主催者側にとって不運としか言いようがないのだが…、今年のラインナップからして、モリッシー目当てのお客さんは多かったのだろう。そんな中でのトリビュート・バンドは、やっぱり観客を納得させるものではなく、ス~ッと観客が引いていってしまった。

そんなこんなで観客は帰途につく人も多かったのだが……本当にGREEN STAGEの最後を飾る渋さ知らズオーケストラを観ようと、深夜11時ごろからはジワジワとどこからともなくお客さんが集結。渋さ知らズは4年連続の<FRF>の常連アーティストでもあり、その独特な世界観のサウンドとグルーヴで毎年多くの人が彼らの虜になっているが、その人気を示すかのようだった。始まる前から大きな歓声と期待が手にとって分かるような熱いステージ前。今回の渋さ知らズは、ホーンが十数人、ヴァイオリン、ギター、ベース、キーボード、打楽器や民族楽器、まさに“オーケストラ”にふさわしい迫力ある大所帯。もうホーンが鳴った瞬間から、鳥肌が立つほどのド迫力。そしてハッピと赤いふんどしのヴォーカルが会場を煽る、煽る! まさに日本の<FRF>“祭り”がおころうとしていた。ジャズや民族音楽、ラテン、ダンス、ロック、全ての音楽が入り乱れながら、彼らにしかできない阿吽の呼吸で音が重なりあい、音楽を完成させていく。そして楽器隊だけでなく、その音に合わせて全身白塗りの舞踊集団やしゃもじを持ったパフォーマーもどんどんと集まり、ステージはものすごい異次元の空間に。そこにいた会場の人々も<FRF>3日間の感動と興奮を全て出し切りたいと、踊りまくって渋さ知らズのサウンドに答えていた。海外公演も評判の高い渋さ知らズオーケストラ、<FRF04>のGREEN STAGEトリを飾るのにふさわしいステージングだった。

8/1@GREEN STAGE
(i.tomo)
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