<FRF'04>真っ赤なドレスでへヴィ&セクシーに…PJハーヴェイ

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1日目のGREEN STAGE、だんだんとフジロック気分を満喫してきた時間の夕方に登場したのが、PJハーヴェイ。気がのってきたにも関わらず、はじめから言うのもなんだが、正直言えば、もうちょっと日が暮れてからWHITE STAGEとかで観たかったかも…。PJハーヴェイはデビュー・アルバム『ドライ』をリリースしてから10年以上が経ち、ベテランの域に達してきているのたが、今年6月にリリースした新作『Uh Huh Her』は彼女の初期の頃に回帰した仕上がりになっており、長年のファンも大注目の<FRF>公演。

背中には『Uh Huh Her』のジャケットがプリントされた真っ赤なミニスカ・ドレスに“PJ”のペンダント、さらに真っ赤なブーツといった衣装。登場した彼女は小さな身体だったが、大自然の中のビッグステージでものすごい存在感とオーラを放っていた。新作から「ザ・ライフ・アンド・デス・オブ・ミスター・バッドマウス」の重たくどっしりとしたサウンドと共にヘヴィでセクシーな声が響きわたる。ファルセットの高い歌声から力強い普通の声に戻る時は、ジェットコースターのようなスリリングさと満足感が走るのだ。彼女は確固たる“意志”をその歌に込め、感情を剥き出しにした人間の素が見えてくる姿が実に美しかった。

曲は新作から多く披露するなか、大ヒットした前作『Stories From The City Stories From The Sea 』から「ビッグ・エグジット」も披露し、会場からは歓声が上がる。また、途中では「バンドは解雇よ! 機械が壊れたから…」と冗談をいいつつ、バンドのメンバーを退席させて、ひとりギターを持って曲を披露する場面も。ただ、やっぱり会場が大きすぎて、PJハーヴェイの曲と一体になるというより、PJの想いだけが一方通行で観客が静かに聴き入ってしまう分、ちょっとした空虚感が漂ったのも事実。曲自体も余計なものをそり落として、シンプルにエッジを効かせた曲だったということもあるだろう。でもやっぱりギターを弾いて、歌う姿はカッコよかったし、セクシーだったよ! PJハーヴェイ!

7/30@GREEN STAGE
(i.tomo)
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