<FRF'04>11年の沈黙を破り堂々としたプレイに観客は熱狂、ピクシーズ

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最も注目を浴びた一日目のGREEN STAGEといえば、約11年ぶりの再結成で話題を呼んだピクシーズ。あのニルヴァーナやフレーミング・リップス、レディオヘッド、ナンバガなどなど…多くのアーティストに影響を与えたバンドなのだから、日本のリスナーも彼らのライヴをどれほど待っていただろうか…。

初めて観るピクシーズ、ものすごい歓声の中登場したメンバー達。フランシス(Vo&G)はとにかくデカイ!!! 大画面で観るとその存在だけでモンスター級だ。でも、体型だけが成長したわけじゃない! 彼らの音は11年の空白も感じさせない、フレッシュさとヘヴィネスな迫力がある。「BONE MACHINE」のイントロが流れると、自然の中の会場に稲妻が走ったように一気にテンションは上がる。そしてそこからはクラシックの連打。会場はモッシュ状態になりながら、その音に身体をゆだねる。演奏はタイトでありながらもイイカンジのルーズさがあり、いかにも“楽しんで演ってるぜ”的な自然体な雰囲気がいい。中盤に披露した強烈にカッコイイ曲「DEBASER」では、キム(B)がイントロを間違える場面も。それでも軽く笑って、くわえタバコを吸って弾きなおした彼女の姿はこっちまで笑ってしまう茶目っ気があり、この曲で観客は異様な盛り上がりをみせた。終盤ではティムの歌声に酔いしれた「GIGANTIC」、そして感情を剥き出しにするようなギター音が印象的な「WHERE IS MY MIND?」なども印象的だった。そして最後「VAMOS」で、多くの人が夢見ていたステージの幕はあっという間に閉じた。

不協和音にポップなメロディ、歪んだギター、そのねじれた不思議な音、強烈な個性とカッコよさはもう伝説じゃない。現役バリバリのピクシーズ。時を越えてやってきた彼らとまた会える日をフランシスが最後に言った「マタネ」という言葉に期待したい。

<セットリスト>
7/30@GREEN STAGE

BONE MACHINE
CRACKITY JONES
BROKEN FACE
ISLA DE ENCANTA
CACTUS
MONKEY GONE TO HEAVEN
UMASS
VELOURIA
I BLEED
#13 BABY
WAVE OF MUTILATION
DEAD
DEBASER
GOUGE AWAY
TAME
HEY
GIGANTIC
CARIBOU
HEAVEN
WHERE IS MY MIND?
HERE COMES YOUR MAN
NIMROD
HOLIDAY SONG
VAMOS
(i.tomo)
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