<FRF'04>この1年で大きく成長、スタジアム・アーティストの風格見せたジェット、ビデオ・メッセージもあり!

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'03年のフジロックに出演し荒々しいパフォーマンスが評判となり、その後、シングル「アー・ユー・ゴナ・ビー・マイ・ガール」がAppleのiPodのテレビCMソングに採用され、大きな話題になったジェット。アルバム『ゲット・ボーン』も大ヒットを記録し、今年2月には大盛況の来日公演を行なった。

オーストラリア出身の彼らだが、UKでの人気を足がかりに米国にも進出。チャート上位に食い込むなど、'04年は大きな飛躍の年だった。そんな中でのフジロック出演となったわけだが、若いバンドの成長をまざまざと感じさせられるステージだった。

特に目を引いたのはヴォーカル/ギターのニック・セスターの、フロントマンとしての成長。いったん演奏を止めて手拍子を求めたり、声援を求めたりと、とにかく客をアオるのがうまい! バンドの中に兄弟がいることや、メンバーのインタヴュー中のビッグマウスぶりから、“オーストラリアのオアシス”と言われることもある彼らだが、濃いサングラスを目深にかけ、オーディエンスを見下ろすようにふてぶてしく歌うニックの姿、スターの風格はホントにリアム・ギャラガーを彷彿とさせるものがあった。

序盤から乾いたギターに荒々しいドラムと素晴らしいロックンロール・ステージを繰り広げたが、よく言われるようにジェットはバラードがいい! ライヴの中盤から後半にかけては新曲を含む、切ないアコギやスケール感あるピアノの曲を演奏。会場をしんみりさせていた。そんなしんみり感でオーディエンスを油断させた後、後半の盛り上がりは「アー・ユー・ゴナビーマイガール」! モッシュピットとその周辺は大ジャンプ大会となったのであった。そして、その後は一気にラストまで突っ走る展開で期待通りに楽しませてくれた。

演奏が今年のジャパン・ツアーのときより明らかに上手くなっていたが、単に歌や楽器が上手になったという以上に、ツアー経験を積んだ自信なのか、うまく言葉では説明できないが落ち着きや迫力が感じられた。そこには、2月のSHIBUYA-AXにはなかった、スタジアム・アーティストの風格が確かにあったのである。なお、フジロック時に撮影したメンバーのビデオ・メッセージもあるのでこちらもチェック!

<セットリスト>
8/1@GREEN STAGE

GET WHAT YOU NEED
LAST CHANCE
ROLLOVER DJ
SWEET YOUNG THING
LAZY GUN
HOLD ON
LOOK WHAT YOU'VE
ARE YOU GONNA BE MY GIRL
AINT THAT A LOTTA
COLD HARD BITCH
GET ME OUTTA HERE
TAKE IT OR LEAVE IT

(suepyon)

ジェット ビデオ・メッセージ
https://www.barks.jp/watch/?id=1000001367
※barkには犬が吠えるという意味があります
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