<SUMMER SONIC 2004>堂々としたパフォーマンスを魅せたNAS

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2日目もすっかり日が傾き始めた頃、絶好のロケーションで登場したのはNAS。ヒップホップの世界では神格化された存在であるが、正直SUMMER SONICのマリーン・ステージ、というのは少しイメージに合わない気がしていた。しかし、そんな先入観は見事に打ち砕いてくれた。

DJがクラシックスをクイックでカットしアリーナを暖める中、NASはナント初期の名曲「N.Y. StateOf Mind」で登場! サイドMCも従えず、たった一人(!)でステージに現れた彼は、まさにノー・ギミックなリアル・ヒップホップを聴かせてくれた。その後も「It Ain't Hard To Tell」「One Love」「If I Ruled The World」「Hate Me Now」と自身のヒストリーを披露するように、ヒット曲を年代順に歌う。さらには新曲「Thief's Theme」「You Know My Style」までも披露。その姿は驚きと感動を与えてくれるものであった。

コール・アンド・レスポンスがイマイチだったりフックなどヌキのフレーズを観客が歌えなくても全く動じず、“King Of New York”の称号にふさわしい、堂々としたパフォーマンスを魅せてくれた。「Made You Look」「I Can」と続け、そしてシメは当然「One Mic」。その神々しいまでの姿に、曲を知らないであろうキッズたちも最大限の賛辞を惜しみなく送っていた……。NAS、あんた男だよ!

8/8@千葉マリンスタジアム
text/Hatch Azz
photo (C)SUMMER SONIC
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