<FRF'04>赤と白のパッションがグリーンステージを燃え上がらせた! ホワイト・ストライプス

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今年はグラミーを2部門受賞し、またボブ・ディラン、イギー・ポップほか、大物アーティストと共演の機会を得、ジャック自ら「人生最高の年」(ニュース参照:https://www.barks.jp/news/?id=1000000812)というほど、ノリにノっているデトロイト出身の姉弟ユニット、ザ・ホワイト・ストライプス。そんな中、モリッシーのキャンセルもあり、フジロック3日目、グリーンステージ(メインステージ)で大トリの大役を果たすこととなった。昨年10月には待望の初単独ツアーを果たした彼ら。今回のフジロック出演は、最新作『エレファント』を引っさげての2度目の来日になる。

ドラム、ギターはもちろんステージの上のアンプ、鍵盤まで赤と白に塗られたセット。照明も赤をベースにしたものだ。そんな、赤と白の世界の中、ジャックの圧倒的なギター・プレイ、そしてハイテンションにも関わらず表現力豊かなヴォーカルを中心にステージは進んでいく。昨年の来日こそSHIBUYA-AXではあったが、海外フェスではヘッドラインを務めるだけあって、若さに似合わぬ大物感が漂っている。

独特のグルーヴを刻むメグと、ときに姉弟とは思えない濃厚な視線の絡み合いを見せながら、“これがロックだ”と言わんばかりの圧倒的なライヴを見せる。特に「SEVEN NATION ARMY」は、フジロック出演のクラブ系アーティストがサンプリングしまくっていただけあって浸透度は抜群。ホワイト・ストライプスを知らないと思われるオーディエンスをも巻き込んで大歓声&スタンディング・エリア中が踊りだす異常な盛り上がりとなった。そして「SEVEN NATION ARMY」でアゲるだけアゲまくると次の曲はしんみり「JOLENE」でオトすという演出つき。本編ラストの「HARDEST BUTTON TO BUTTON」もかなりアツかった。

ガレージ、カントリー、ブルースなどUSロックの血統を引き継ぎながらも、ときにヒップホップやエレクトロニカを連想させるフレーズがあったりと、“'00年代らしさ”を感じさせてくれる素晴らしいステージであった。

ギターとドラムのみという変則的なバンド構成、あまりにも個性的なサウンドから、ロックファンの中にも“ちょと苦手……”なんていう人も多いストライプスだが、このフジロックのステージで確実にファンを増やしたに違いない。

<セットリスト>
8/1@GREEN STAGE

BLACK MATH~TV EYE (THE STOOGES:30SECS)
DEAD LEAVES AND THE DIRTY GROUND
LET'S SHAKE HANDS
LITTLE BIRD
SEVEN NATION ARMY
JOLENE(DOLLY PARTON)
SHOO FLY
HEY LITTLE APPLE BLOSSOM
ASTRO
JACK THE RIPPER
I THINK I SMELL A RAT
THIS PROTECTOR
WE ARE GOING TO BE FRIENDS
OFFEND IN EVERY WAY
HOTEL YORBA
BALL AND BISCUIT
CANNON
JOHN THE REVE LATOR (TRADITIONAL)
THE BIG 3 KILLED MY BABY
LOOK ME OVER CBOSELY (T.GILKYSON)
I JUST DON'T KNOW WHAT TO DO WITH MYSELF (B.BACHARACH)
HARDEST BUTTON TO BUTTON

【ENCORE】I FOUGHT PIRANHA
LET'S BUILD A HOME
GOING BACK TO MEMPHIS(MERRY+JUNE)

(suepyon)
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