KRS-ワンがNew York Daily News紙に反撃

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KRS-ワンが彼を「ヒップホップ・アナーキスト(無政府主義者)」と非難したニューヨーク・デイリー・ニュース紙に対して反撃する声明を発表したと、AllHipHop.comが報じている。

KRS-ワンはパネリストとして参加した『ニューヨーカー・フェスティヴァル』にて、'01年9月11日の同時多発テロに対し、反アメリカ政府寄りの発言を行なったが、それが「この事件によって亡くなった人々に対する思い出を汚し、アルカイダを支持している」として、ニューヨーク・デイリー・ニュース紙が10月14日付けのコラム欄にてKRS-ワンを非難し、彼を「ヒップホップ・アナーキスト(無政府主義者)」と呼んだ。

これに対して、KRS-ワンは「俺は、俺やほかのアフリカ系アメリカ人が9.11事件に対して喜んだり、アルカイダと結託すると宣言したと書かれているのを読んで、ショックを受けた。ニューヨーク・デイリー・ニュース紙が俺を中傷し、俺の見解を曲解するために、俺の発言をねじ曲げたことに対し、大いに失望している」とコメントしている。また、KRS-ワンは、彼自身の発言の意図を明確にするためにニューヨーク・デイリー・ニュース紙が彼にインタビューを試みなかったとして、「無責任なジャーナリズム」と指摘している。

KRS-ワンはさらに「俺は他の人々と同様、9.11事件が起きて、非常に悲しんだ」とし、彼が亡くなった人々に対する思い出を汚すつもりはなかったと発言する一方で、「俺は世界中の抑圧された人々と同様に数多くのヒップホッパーがあの日に感じていたことを、客観的な視点で主張してきた。俺は哲学者かつ批評家であり、本当のことを言う。そして、俺は人々に対して自分自身やその環境に対して、批判的に考えるように促してきた。俺の言葉には力があり、だからこそ俺の見解は論争の的になる。けど、だからといって、俺をテロリストと呼ぶのは間違っている」とニューヨーク・デイリー・ニュース紙を批判している。

K.Omae, LA
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