デュラン・デュラン、メンバーのソロ活動に嫉妬

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デュラン・デュランのフロントマン、サイモン・ル・ボンが、『Daily Mirror』紙の独占インタヴューでバンドのこれまでの足跡を回想した。サイモンは、皮肉なことにバンドにとって最大級のイベントであった'85年の<ライヴ・エイド・コンサート>が、バンド解散の始まりだったと語っている。

「みんな、ばらばらだったんだ。ビジネス面でのプレッシャーもあったし、5年も前から1日18時間も一緒にいたんだからね。(ライヴ・エイドでは)僕とニック(ローズ)はロンドンでプレイしたかったんだけど、アンディ(テイラー)とジョン(テイラー)は彼らのサイド・プロジェクトだったパワー・ステーションのツアーでアメリカにいた。だから僕達はフィラデルフィアでパフォーマンスしなきゃならなかったんだ」

パワー・ステーションは、ベースのジョンとギターのアンディがデュラン・デュランとは別にスタートしたプロジェクト。ヴォーカルに今は亡きロバート・パーマーを迎え、「Some Like It Hot」「Get It On」などのヒットを生み出した。サイモンは、そんな彼らの活躍に嫉妬していたと告白している。「パワー・ステーションでの彼らはホットだった。でも僕には、同じヴァイブがなかったんだ。嫉妬を感じていたのを覚えているよ。自分のベース・プレーヤーとギタリストが、誰か他の奴とプレイするのを見たくなかったんだ」

そんな葛藤も消え、メンバー全員が再び一緒にやろうと考え始めたのが'01年だという。キーボードのニックは「全員がピンとくる何かがあった」と話している。そして21年ぶりにオリジナル・メンバーで制作されたニュー・アルバム『アストロノート』は、今月、UKチャートの3位に初登場した。日本盤は、10月20日に発売されている。

Ako Suzuki, London
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