ファットボーイ・スリム、ブレア首相を批判

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ファットボーイ・スリムが、『The Sunday Time』紙にブレア英首相を非難する声明を発表した。ブレア首相の率いる労働党は、先月の党大会でファットボーイ・スリムの「Right Here Right Now」をキャンペーン・ソングとして使用。ファットボーイの意思とは反対に、彼が労働党をサポートしているかの印象を世間に与えた。

同曲を使用することに党から事前の連絡はなかったという。ファットボーイと彼のレーベル、スキント・レコーズが抗議したもの、政党は自由にキャンペーン・ソングを選択できるため、打つ手はなかった。そこで誤解を恐れたファットボーイ・スリムは、同紙に声明を発表することで自分の立場を明確にしたかったようだ。

彼は、こう話している。「超現実的な経験だった。動揺した。自分には珍しいことだけど、ほとんど怒りを感じたね。友人に、僕が曲の使用を許可したなんて思われたくなかった。ブレアと直接話して、金をもらったなんて思われたくないよ」

曲が使用されたことで、ブレア首相をサポートしているように取られるのが我慢ならないようだ。イラク戦争反対の立場を示すファットボーイ・スリムは、ブレア首相を「あの不必要な戦争をスタートした張本人」と批判した。

彼は「自分は、曲の使用を許可していなければ、戦争も支持してないことをみんなに理解して欲しい。こっそり首相官邸で、“友人”トニー・ブレアに会ってるわけじゃない」と繰り返した。

ファットボーイ・スリムの曲が、選挙キャンペーンに使用されるのはこれで2度目のこと。彼には無断で、アメリカの政治家アル・ゴアが2000年の選挙戦で「Prise You」を使っている。

Ako Suzuki, London
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