“新人クレバ”のトラックはどこまでもカラフルで躍動的! フロウもとにかく歯切れいい!!

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KICK THE CAN CREWのKREVAがソロ・アルバムをリリースする。
タイトルはズバリ『新人クレバ』。
「アイロニーでもなんでもなく、本当に謙虚に新人のつもりで」と本人は話すが、
実際、ここにはこれまでの活動の延長線上であり集大成でもあるKREVAの
新たなる第一歩が刻まれている。
トラックはどこまでもカラフルで躍動的、
フロウもそんなトラックに連動するかのように歯切れがいい。
ゲストには盟友であるCUEZEROからボニー・ピンクまでが参加。
そんな柔軟でチアフルな音楽への愛情に溢れた力作について訊ねてみた。
取材・文●岡村詩野
コメント映像、到着!

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▲タイトルの理由、「KICKを意識した?」などに返答!

ニュー・アルバム


「新人クレバ」
2004年11月3日発売
PCCA-02079 ¥3,150(tax in)

01. Dr.K
02. DAN DA DAN feat.CUEZERO
03. 音色
04. あ・ら・らTake you home
05. お祭りクレバ
06. ファンキーグラマラス
feat.Mummy-D from Rhymester
07. スタンド・バイ・ミー
feat.KANA from THC!!
08. Skit/Dr.K診療所
09. WAR WAR ZONEfeat.CUEZERO

10. You are the No.1(Hey DJ)
11. You know we rulefeat.NG HEAD
12. 希望の炎
13. ひとりじゃないのよfeat.SONOMI

14. Baby Dancer Home Grown Mix

プロモーション・ビデオ

「ひとりじゃないのよ」ビデオへ 「ひとりじゃないのよ」


――作業としては今回のアルバム、具体的にはいつ頃から着手したのですか?

KREVA:去年の7月くらいに、まず(シングルでもある)「音色」を録ったんですよ。で、次に「希望の炎」とかも録ったのかな。でも、ちょうどKICK THE CAN CREW(以下、KICK)が7連続リリースの途中だったので、“どうなるんだろう?”みたいな感じだったんですよ。でも、チョコチョコ録っていましたね。で、リリースとか具体的に決まってなかったけど、まずは完成させようと思って。自分の中ではまだ余裕のある時期だったので、やれたんですよね。

――収録の「Skit/Dr.K診療所」でもワーカホリック的なところをアイロニカルに認めてますが。

KREVA:自分としては仕事をやって忙しくしてるって意識はないんですよ。ただ、遊びの延長って言うと誤解されるんで、あまり最近は言わないようにはしてるんですけど、でも、曲を作る上では“仕事をしてる”って意識はないですね、一切。少なくとも今は忙しいながらもすごく楽しんでいますよ。

――もともとKREVAさんはダンスから音楽に入った方ですよね。つまり、自分自身が楽しんで体を委ねることが最初にあった。そこからDJ、そしてラップと進んでこられたわけですけど、そうした根本的なKREVAさんのルーツが今回のソロ・アルバムには強く出ているように思えます。

KREVA:やっぱり踊らないヤツにダンス・ミュージックなんて作れないっていうのはありますよね。それは俺の持論で。最近はオタクっぽい音楽が多くなっちゃってるけどね。

――実際に曲を作る時も、自分が踊ることを前提にしたような感覚で?

KREVA:いや、実際に踊りながらリズムを組んでいくんですよ。だから、立って作業をする感じですね。踊りながらというよりも。自分なりのノリを出していかないと、というのがあるじゃないですか。機械の中でもいいものが作れるんだろうけど、俺にはそういうのダメだな。もちろん、ラップトップ上の波形なども目印として参考にはしますけど、最終的には自分の耳やノリを一番頼りにしてますね。特に今回のアルバムは“これがやりたかったぜ”というのがやっとできるようになったって作品ですね。機材と相性が合ってきて、自分の思い描いているものを作れるようになったってことですね。作り方としては変わってないんですけど、今まではちょっと遠回りしてたところ、最短距離で出来るようになったってことですね。

――作り方がそれほど変わってない、というのは、やはり最初に曲ありき、という?

KREVA:はい。曲やトラックがまず出来てて、そこから“何歌おうかな”ってことを考えるってことですね。言葉が曲と一緒に出てくるってことは、俺の中ではありえないんですよ。メロディは出てくるんですけどね、言葉や歌の内容が同時に出てくるってことはないですね。だから、歌詞の部分を自分の中で強く意識することもないですよ。韻とか発語感みたいなものは大事にしますけどね。やっぱりトラックありきですよ。

インタヴューの続きPart 2は、コチラ>>
(プレゼントやツアー告知もあるよ)
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