ゲントウキ、アクシデントもなんのその。肩肘はらずないライヴ

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約4ヶ月ぶりとなったゲントウキの東京ライヴは、12/3に下北沢CLUB QUEにて行われたイベント<東京Super Bowling>。この日の出演は、今イベントの主催者であるClingonとANATAKIKOU、ゲントウキという、なんとも関西色の濃いメンバーが終結した。良質ポップを好むファンにとっては見逃せないラインナップなわけで、少々小さめな会場は早くもすし詰め状態となってしまった。

この日2番手の登場となったゲントウキだが、スタート前に運悪く機材トラブルが発生。にも関わらず、そんなアクシデントを横目に見ながら田中潤(Vo&G)は飄々としながらビートルズの「Let It Be」をアドリブで歌いだし(と言っても完璧な部分はサビのみ…笑)、緊張の走りそうな空気をのほほんとしたものに変えてしまった。このサービス精神、肩肘はらない雰囲気、いかにもゲントウキらしい。

そんなわけで、ライヴ序盤はサウンド的に少々不安定なステージとなってしまったものの、3曲目「二人のカレーライス」からは次第にペースを取り戻したよう。青春の日々からの脱却をちょっと切なく描いた新曲「さらば!」や佳曲「ギラギラ太陽を背に」「夏の思い出」など、ノスタルジックなポップソングから、少しハードな楽曲まで、少々短めなステージながらもゲントウキの世界をしっかりと表現してくれたように思う。

来年、バンド結成から早10年めを迎えるゲントウキ。これからもますます精力的な活動が期待できそうだ。

市川美奈香
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