バンド名を冠した最新アルバム全曲への思いを語る!

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アメリカ・オレンジカウンティで結成され、'99年にメジャーデビューを果たした後、
早くも4作目となるアルバムを発表したLit。
このアルバムはセルフタイトルという野心作であると同時に、 デモを数曲ウェブサイトに掲載して、
ファンに投票してもらって収録曲を決めるという画期的な方法が取られた実験的な作品。
そこで選ばれた13曲はどれも、
パンクやロックの良い面を取り入れ、
エッジが立っているのにメロウなメロディ
が耳に残る、Litらしい粒揃いの曲ばかりだ。
間違いなく彼らの歴史に残る名盤になることだろう。

このアルバムの全曲を解説してもらった。
いろいろな要素を練りこんで作られた作品たちは、どれも思い入れたっぷり。
この解説で、よりアルバムが楽しめるんじゃないかな。


ニュー・アルバム


『リット』

VICP-62937 \2,520(tax in)
2004年12月16日発売

01.TOO FAST FOR A U-TURN
02.LOOKS LIKE THEY WERE RIGHT
03.NEEDLE & THREAD
04.TIMES LIKE THIS
05.THROWAWAY
06.FOREVER BEGINS RIGHT NOW
07.MOONSHINE
08.ALRIGHT
09.LULLABY
10.HARD TO FIND
11.ALL OR NOTHING
12.PICTURES OF YOU
13.BULLETPROOF
14.GET BACK
15.OVER IT

※“♪試聴OK”マークのついている曲をクリックしてください!

▼このCDを購入するには
PV視聴


LOOKS LIKE THEY WERE RIGHT
オフィシャル・サイト

http://www.jvcmusic.co.jp/-/Discography/A019356/-.html

プレゼント

サイン入りのCDジャケットとステッカーをセットで5名様にプレゼント。
応募はコチラから。
01.TOO FAST FOR A U-TURN
今、ライヴでやってる中で一番気に入ってる曲。これまでの作品で一番エネルギッシュだと思うし、もろストレートなロックンロールで大好き。

02.LOOKS LIKE THEY WERE RIGHT
これも楽しい曲で、テンポとリズムが気に入ってる。これもやっぱりライヴ向きだね。内容的には、自分たちをちょっと皮肉った歌。若い頃って、みんなに「夢ばかり見てないで早くまともな職に就け」と言われ続けるだろ。誰も成功するなんて思ってくれなくて、ただのバカだと見られててさ。それが今こうして、一応成功したわけで、それでも、たまに朝起きて鏡を見ると、やっぱり自分は負け犬だったのかもって思うんだ。「あいつらの方が正しかったかも」って(笑)。

03.NEEDLE & THREAD
ベースのケヴィンは、これまで曲作りにほとんど関わってなかったんだけど、今回のアルバムでグッとステップアップした。この曲は彼が持ち込んだもので、凄くエネルギッシュなナンバー。ちょっとフー・ファイターズを彷彿させる。こういう雰囲気の曲は久しぶりなんじゃないかな。自分たちのデビュー・アルバム『A PLACE IN THE SUN』みたいな感じでもあるから、懐かしいよ。

04.TIMES LIKE THIS
『リット』の中で一番成熟した曲。完全に新たな第一歩だね。少し暗めだけど、構成も歌詞もバッチリで、かなりの出来だと自負している。

05.THROWAWAY
これはアルバムの中でも、かなり初期のもの。クラシカルなサウンドで、これも『A PLACE IN THE SUN』みたいな雰囲気がある。歌詞はそうでもないかもしれないけど、フィーリングがね。歌詞が暗めで、曲調に高揚感があるから、不思議な感覚にとらわれるんじゃないかな。

06.FOREVER BEGINS RIGHT NOW
これはアルバムの中でも一番サーフ・ロックっぽい曲。思わず笑顔がこぼれるようなお日様の下、ビーチでのんびりって感じだ。すっごくいい夢を見ながらね。最高に気分のいい曲だよ。

07.MOONSHINE
これも、新たな第一歩といった感じ。まあ、言うなれば、'70年代ディスコ・ロックみたい。俺らにとって完全に未開拓の分野。個人的には気に入ってて、隠れた逸品って存在だと思う。普段は目立たないんだけど、実はみんなが気に入ってくれてるって感じ。

08.ALRIGHT
これもハイ・エナジーなナンバー。「TOO FAST FOR A U-TURN」ほど、もろストレートじゃないけど、クラシカルなパンク・ロック調。

09.LULLABY
これはもともと、ジェレミーが息子のために書いたものから始まった。俺にも2歳の娘がいるからよくわかるんだけど、思わず我が家が恋しくなる曲。毎晩これを歌うのが凄く嬉しいんだ。ツアーでずっと家を空けていて、大事な家族と離れてる、って歌だからね。その家族に対して「ごめんなさい」という思いも込めている。大事な人たちのために頑張って働いてるんだけど、そのためには、しばらくその人たちと離れてないといけない。そんなジレンマが自分たち兄弟に通じるんだよね。

10.HARD TO FIND
これはミッド・テンポなロック・ソング。若者なら誰もが経験するような、いや、中年になっても通る、自分探しの道のりを描いてる。

11.ALL OR NOTHING
最初はもっとヘヴィな曲だったんだけど、スロウにした方がメッセージを効果的に伝えられると思ってテンポを緩めた。内容としては“入れ込む”ということについて。音楽業界にしてもそうだけど、世の中、ギャンブルみたいなところがあって、本気で入れ込まないとチャンスをつかめないと思うんだ。そして、自分たちは常に100%入れ込んでやってきた、ということ。

12.PICTURES OF YOU
自分たちが大好きなアーティストたちの作品の中から、何かカヴァー曲をやろうということになった。で、いろいろと候補を考えているうちに、このキュアーの曲が挙がったんだけど、最初俺はピンと来なくてさ。もちろん、曲自体は好きだけど、どうしても自分たちがキュアーをやるのかが想像つかなくてね。でも、他の3人が大賛成だったんで、仕方なく試してみることにしたんだ。ところが、いざスタジオに入って、バンドなりの味付けをしながら仕上げていったら、意外や意外、すごくいい感じでね。実際、ロバート・スミス本人も、このヴァージョンを凄く気に入ってくれてるし、何よりも、キュアーのファンが支持してくれてるのが凄く嬉しいんだ。

13.BULLETPROOF
LITにしてはセンチメンタルな曲。1年半ほど前に亡くなった友達について歌っている。その人は、俺らだけじゃなく、いろんなバンドと仲がよかった。そんな素晴らしい友達が亡くなる、とてつもない悲しさと、それをきっかけに、疎遠だった友達との行き来が再開する…、そういうことについて歌ってるんだ。

14.GET BACK
日本盤を聴くのが楽しみだな。ボーナストラックは、レコーディングしたきり一度も聴いてないからね。“GET BACK”は、自分たちのルーツに「戻る」という意味。信じるものに従って、しばらく懐かしい日々を思い出そうという曲。

15.OVER IT
アルバムを制作するにあたって、デモを数曲ウェブサイトに掲載して、ファンに投票してもらった。するとこの曲が一番票が多かった。ところが、不思議とアメリカではリリースしてもらえなくてね。だから、日本盤に収まって凄く嬉しいよ。これはマーティ・フレデリクセンとの共作。エアロスミスとコラボレートしたりしている、素晴らしいソングライターだ。そういう人と仕事をすると勉強になるよ。とにかく好きな曲だな。
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