ボブ・ディランの自伝が批評家協会賞にノミネート

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昨年10月に米国で発売されたボブ・ディランの自伝『Chronicles, Vol. 1』が、全米批評家協会(NBCC)賞にノミネートされたとUSA TODAY紙が伝えている。同作はアレキサンダー・ハミルトン、ウィリアム・シェークスピア他の自伝と共に“伝記・自叙伝”部門の大賞候補に挙がっている。NBCCは米国の著名な評論家と編集者で構成される団体。授賞式は3月18日に行われる予定だ。

ディランのスポークスパーソンは「ノミネートを受けたのは光栄」としながらも、ディランは「コンサートのため、セレモニーには出席できない」ことを明らかにしている。

ディランは以前に米雑誌『TIME』のインタヴューで、自伝の執筆にあたって「人生の出来事を思い出すのために他人の記憶を頼らなければならなかった」と話していた。また『Newsweek』誌には「歌を書くのは慣れている。……歌詞は象徴的な表現で埋めることができるが、こうした本では真実を話さなければいけない。間違って解釈されるはずがないんだ」と語った。

ディランの自伝は全3巻で、残りの2巻が今後刊行される見込み。彼の他にもキンクスのレイ・デイヴィス、元スマッシング・パンプキンズのビリー・コーガンらが自伝を発表している。

T.Kimura
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