グリーン・デイ 来日&グラミー受賞大特集!! 2005 インタヴュー編

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─このアルバムで表現したいことは何ですか?

マイク:アルバムに込めたストーリー以外には、俺達のクリエイティヴさをできる限り表現したかったね。ものすごく野望的になりたかったんだ。限界に挑戦したかったんだよ(笑)。俺の耳たぶを表現してくれるかい?(笑)

─なぜロック・オペラという今までのグリーン・デイの作品には無いフォーマットを導入したのですか?

ビリー:自分たちの可能性を広げるアルバムを作るだけでなく、ロック・ミュージックの可能性を広げる作品を作りたかったんだ。いかに意欲的なアルバムの作り方があるかっていうのに挑戦したかったんだ。だって俺は俺達のことをシングルではなくアルバムで勝負するバンドだと常に思ってきたからね。各アルバムはその時代、時代を反映させたものなんだ。タイム・カプセルみたいなものなんだよ。その時の自分たちを映し出したもの。俺は巷のロック・バンドよりアウトキャストのようなバンドから影響を受けたよ。だって最近のロック・バンドはみんな無難な線ばかり行って、チャレンジ精神もなければロックというアートも追求していないからね。

─アルバムの中で最も好きな曲は?

トレ・クール(Dr/以下、トレ):うーん。俺は「ジーザス・オブ・サバービア」が好きだね。

マイク:俺は長い曲を選ぶね(笑)。

トレ:苦労したからね。

マイク:グリーン・デイらしさがたくさん詰まっているんだ。

トレ:たくさんのパートが入っているし。

マイク:でもお気に入りの子供を選ぶみたいで難しいな。

ビリー:最近のお気に入りは「ホームカミング」だな。

マイク:俺もお気に入りが常に変わるね。


─日本盤のボーナス・トラック「フェイヴァリット・サン」についてコメントを。

ビリー:あれは……何て言うのかな……。

マイク:アルバムのテーマに沿った曲であることは確かだね。

ビリー:マイケル・ジャクソンやスコット・ピーターソンやリチャード・アッシュクロフト等についての報道みたいなものだよ。つまりたいしたことじゃないのに話を大事にする。まるで鉄道事故や自動車事故を見ているようなものさ。最近のテレビはそんなのばかりだよ。醜い現実を生々しく報道するから、時にそういうものから目を背けたくなるね。

─9.11のテロ以降、イラク攻撃や中東においての悲劇がメディアで報じられている嫌な世の中ですが、音楽によって何かが変えられると思いますか?

ビリー:影響は与えられると思うし、その時起こっていることの写真を撮るような意味合いはあると思うんだ。だって音楽は音楽の歴史に残るだろう。そして歴史から学ぶのはそれを繰り返したくないという想い。だから音楽というメッセージ、もしくはコメントは戦争みたいなことを繰り返さないようにするのに役立つんじゃないかな(苦笑)。ま、'60年代の反戦ソングに感謝しよう!(苦笑) 役に立ったよな。

─ちなみにマイケル・ムーア監督の最新映画『華氏911』は観ましたか?

トレ:最高だったよ。

ビリー:俺も『華氏911』を観た。あれは……心が動かされる映画だった。大打撃を受けたよ。赤裸々の事実。

トレ:重要な映画だ。




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